ダイバーシティニュース 経済(9/8)金泉俊輔【10/31までの限定公開】

金泉俊輔(かないずみ・しゅんすけ):株式会社NewsPicks Studios代表取締役CEO
フリーライターとして活動後、女性情報誌、女性ファッション誌の編集を経て、「週刊SPA!」編集長、ウェブ版「日刊SPA!」を創刊。株式会社ニューズピックスへ移籍後はNewsPicks編集長、プレミアム事業執行役員を経て、2020年1月から現職。twitter

金井俊輔さんのニュースピックアップ

1.雇用調整助成金が総額4兆円超に、増税や不正受給も課題

コロナで休業を余儀なくされた企業に支給される雇用調整助成金(雇調金)。助成額が総額4兆円超となる中、鉄道・航空の交通インフラや運輸系、外食業など、上場企業の21.1%が申請。うち9社は100億円を超えた。一方で今後の増税や、従業員の休業期間を偽って申告する不正受給も懸念されている。配送業や建設業の深刻な人材不足や雇用の流動性も影響している。今後も雇調金の計上は増える見通しで、日本社会にとって大きな課題だ。

2.米アマゾンがドライバーの採用方針を転換

配送ドライバー不足の解消のため、米国アマゾンはマリファナ使用者でも採用対象とする。同社の下請けの運送会社では、ドライバー採用のドラッグチェックが必須。マリファナ使用者を除くと採用対象者は3割減り、使用を認めれば雇用が4倍増える見込み。覚せい剤とヘロインの使用者は雇用禁止を継続。マリファナの合法性は州により異なるが、運転手が事故を起こした際の責任の所在など、さまざまな問題をはらんでいるといえるだろう。

3.アルミ価格が10年ぶりの最高値に。中国の干ばつなど影響

アルミニウム価格が10年ぶりに史上最高値に近づきつつある。アルミの精錬過程では大量の電力を必要とするが、中国では夏の干ばつに伴い、主力の水力発電が減産している。さらにアルミ原料のボーキサイトの主産国であり、中国の最大の供給元であるギニアでクーデターが起き、原料供給が減るとの懸念から先物価格のアルミが高騰している。今後もカントリーリスクと需給調整、電力供給やCO2排出といったアンダーコントロールが必要になるだろう。

4.EV化加速も半導体需給ひっ迫で大手車メーカーは下方修正

独ミュンヘン国際自動車ショーが6日に開幕したが、EV化へのシフトが顕著にみられた。ただ、独ダイムラーのケレニウスCEOは半導体調達に苦労する恐れを指摘した。最大の理由は、アジアの車載用半導体工場がコロナにより休止しているため。茨城県の工場でも今春、大規模な火災が発生。家電もIoT化で半導体需要が急増し、需給バランスが崩れている。この影響もあり日米大手車メーカーは生産見通しを下方修正した。世界の動向に今後も注目だ。

5.7月からクルーズ船の運航が再開、需要復活の兆しも

クルーズ会社が今年7月から徐々に運航を再開したところ、コロナ禍で抑え込まれていた需要が爆発。2年先の世界周遊プランがわずか3時間で売り切れた。最近は観覧車や人工波によるサーフィンも楽しめるクルーズ船があり、1週間の乗船が10万円以下など格安プランも人気。9月末に世界のクルーズ船の56%が運航再開するといわれているが、再開した一部のクルーズでは少数ながらコロナ陽性者も出ており、まだ課題を残している。

【スペシャルトーク】ゲスト:三木智弘さん(学生起業家)

学生でありながら、スポーツトレーナーの育成・派遣会社やプロサッカーチームの代表を務める三木智弘さん。スポーツビジネスの未来について聞いた。

サッカー日本代表のトレーナーを務めていた父の影響で、大学3年の夏、スポーツ業界への就職を検討した。しかし就職ではクラブ経営に携われそうにない。そこで、休学して起業を志し、12月に出会った、元プロバレーボール選手の投資家から100万円を借金して、スポーツトレーナーの育成・派遣を行う会社を創業した。

その投資家の紹介で、男子プロバレーボールチーム、サフィルヴァ北海道の経営者となった。僕自身はサッカーしか経験していないが、思い切ってバレーボールの地域クラブの経営再生への挑戦を決めた。プロスポーツではチーム自体の強化を図りがちだが、勝敗は水物。負け続ければお金はなくなる。そこで営業体制の強化に注力した。日本のプロスポーツで確固たる営業体制のあるチームはまだ少ない。また、サブスクリプションによるスポンサー募集を発案し、別会社を創業。現在は新たなスポーツビジネスのモデルを作りつつ、営業=人とシステムの両面から、ノウハウを全国のプロチームへ提供している。福岡ではアメフトチームと提携し、競技の種別も地域も超えた横展開を図っている。地域をスポーツコンテンツで活性化するのが狙いだ。

会社では現在25歳の僕が最年少だ。経験豊富な30代の若手経営者の知見を借りることもある。自分を追い込み、結果を出す大学受験の経験から、仕事も人より努力を重ねて信頼を培うやり方を身につけてきた。

各競技でプロチームが増えると同時に、コロナ禍で新たな挑戦にも寛容になりつつある。スポンサーはスポーツチームに地域のハブ機能を果たしてほしいと感じる一方、スポーツチームは行政やメディア、地域の企業や学校、病院などと中立的につながりやすい。地域のマーケティングの役割が果たせれば、スポンサーとも継続的な関係を築ける。バブルを知らない若い人はお金を稼ぐより、感情的に豊かになることを求めている。オフラインとオンラインの融合によるスポーツビジネスの可能性を感じている。

三木智弘さんご経歴:1996年愛知県生まれ。高校卒業後、自宅浪人を経て東京大学文化二類に進学。現在は4年生で休学中。2020年に株式会社ミキスポーツを創業、1年半後の現在はアスリート支援の会社の取締役、スポーツチームを支援する会社など、4社の経営にかかわる。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. Youtubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
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