ダイバーシティニュース エンタメ(9/2)佐渡島庸平【10/31までの限定公開】

佐渡島庸平:コルク代表取締役社長、漫画編集者

2002年講談社に入社し「週刊モーニング」編集部所属。『バガボンド』『ドラゴン桜』『働きマン』『宇宙兄弟』『モダンタイムス』などの大ヒット漫画の編集を担当。2012年に講談社を退社し、作家のエージェント会社「コルク」設立。オンラインサロン「コルクラボ」を主宰。Twitter YouTube

佐渡島庸平さんの「ニュース・ピック・アップ」

1.「風雲児たち」は未完 漫画家みなもと太郎さん死去 

歴史漫画「風雲児たち」で知られる漫画家、みなもと太郎(みなもと・たろう)さんが死去。74歳だった。テレビドラマや新作歌舞伎にもなった「風雲児たち」は、関ケ原の戦いから幕末までが描かれた歴史漫画。ニュースでは「未完」とされているが、私はそうは思わない。なぜなら、みなもとさんにとっては、この時代を描くことを一生の仕事とされていたから。たとえ何歳で亡くなったとしても未完のままだったのではないかと思う。

2.アート界のレジェンド「横尾忠則展」 なお挑戦的な85歳

1960年代から第一線で活躍し続けてきた横尾忠則。世界を魅了し続けてきたアート界のレジェンドの感性を堪能できる展覧会「GENKYO 横尾忠則展」では、500点以上が出品・展示される。横尾忠則さんの85年の歴史を感じられる内容だった。すべての絵を見て思ったのは、本能のまま描いている横尾さんの姿。「描くことが生きること」というような迫力を感じた。

3.「鈴木おさむ×田中圭」舞台開幕 YOASOBIがテーマ曲

鈴木おさむ作・演出、田中圭らが出演する「もしも命が描けたら」が東京芸術劇場 プレイハウスで開幕した。今回は、鈴木×田中のタッグによる舞台作品の第3弾。テーマ曲をYOASOBIが担当する。私も見てきたのだが、出てくるキャラクターのリアリティ、1分も飽きさせないような展開、テーマに対する鈴木おさむさんの人生観など、彼の才能がひしひしと感じられる2時間だった。

4.「TikTok」が1位 アプリDL数の世界ランキング

世界のアプリダウンロード数ランキング2020年版において、動画投稿アプリ「TikTok」が1位になったと発表された。ユーザーは全世界で10億人、米国だけでも1億人以上と言われている。ここまで伸びている理由は「投稿したくなるような素材がたくさん用意されていること」ではないかと思う。ここまで音楽・エフェクトが自由に使えるものは他にない。今後は、エンタメの主流はTikTokが握っていくのではないかと思う。

5.セリフだけで「ネーム」 少年ジャンプがWEBサービス

集英社の「少年ジャンプ+」編集部とカヤックが発表した、Webサービス「World Maker」(ワールドメーカー)。これは、セリフと脚本を用意すれば、漫画のネーム(ラフ・下書き)が作れる無料のWEBサービス。ただし、まだベータ版。イメージ動画は完璧だったので、ここからどのぐらい実現されるか、期待が高まる。

【スペシャルトーク】テーマ:「アプリの進化でこれからの私たちの暮らしやコミュニケーションはどう変わっていくのか?」

スペシャルトークでは、「アプリの進化でこれからの私たちの暮らしやコミュニケーションはどう変わっていくのか?」についてお話を頂いた。

日本と世界のアプリを比べてみると、日本は明らかに後れをとっている。たとえば中国を見ても、スマホで全てが完結できる仕組みで、非常に便利。とはいえ、これは“スマホ”でコントロールされた世界での話。この先は、VR(仮想現実)が広がっていくだろう。

ちなみにFacebookは仮想空間の『メタバース』に関する発表をしている。この特徴は、リアルの代替物として使われていることだ。その空間に存在する自分は、あくまでも自分の代替。コピーロボットのようなイメージで、“移動”など物理空間の面倒さがなくなった状態だ。

一方、グリーが展開する「リアリティ」などは、完全に遊びであることが特徴。そこでは、普段とは違う性格で、別の人生を生きることができる。自分がありたい精神状態をより具体的にして、過ごすことが可能だ。そうすると、その空間で行われるアバター同士の会話も全然変わってくる。強面のおじさんが、仮想空間ではリスのような可愛らしい姿になっていれば、周りからかけられる言葉も内容も全然違うだろう。

そして、コミュニケーションの変化と共に、互いの関係性や楽しいと思うことも大きく変化する。仮想空間が進化していった先には、アバターで集まって映画を見ようよ、ライブに行こうよ、というシチュエーションが生まれてくる。他にも、仮想空間の中だけで欲しいものが増えていく。たとえば、家。実際の家を良くしようと思うと費用も時間もかかる。しかし、仮想空間であれば簡単。それによって、ここが僕の居場所という価値観が生まれてくる。『仮想空間にいる自分を含めて自分である』という意識になっていくのではないか。

アプリの進化でいうと、「顔の補正」についても感じていることがある。全く違う顔に変わってしまう「整形」に対してはネガティブな声も多くあるが、それに対して、顔の補正アプリに対しては周囲の納得度が高い。だから、この先補正アプリが進化すると、補正顔のように整形してください、このようなメイクの仕方を教えてください、という声が増え、それに対応するサービスも出てくるのではないか。そして、補正顔にするタイプの整形であれば受け入れられていく可能性も大いにある話。これは一例だが、アプリが進化することで、人々の「心の在り方」が変わってくると思うし、そこに寄り添ったサービスが増えていくと思う。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. Youtubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
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