ダイバーシティニュース 経済(8/18)GCP湯浅エムレ秀和【9/30までの限定公開】

湯浅エムレ秀和:グロービス・キャピタル・パートナーズ ディレクター

グロービス・キャピタル・パートナーズで主にフィンテック(金融 x IT)、人工知能、ブロックチェーン、ドローン、インターネットメディアの投資案件を担当。オハイオ州立大学ビジネス学部卒(優秀賞)、ハーバード大学経営大学院MBA修了。Twitter note

湯浅エムレ秀和さんのニュースピックアップ

1.黒字化したフリマアプリ「メルカリ」の幅広い事業展開に期待

フリマアプリを運営しているメルカリ社が、アメリカ法人に大型投資をしていても黒字化できるようになった。その他にも「メルカリShops」、仮想通貨、決済ツールなど新しい取り組みも次々に行なっている。かなりのユーザーがいることで膨大な取引データが取得でき、他にはない強みを活かしながらユーザーを動かしている印象。今後は個人の与信分野にも展開していくので、期待が募る。

2.映画の世界が現実に? Facebookが「メタバース企業」になることを宣言

ザッカーバーグ氏がFacebookを「メタバース企業にする」と語ったが、「メタバース」とは映画『マトリックス』や『レディ・プレイヤー1』の世界観に近い。Facebookはソーシャルネットワークであり続けるが、どのハードウェアプラットフォーム上でやり続けるかは時代によって変わっていく。今まで以上にユーザーがどっぷり浸かる体験ができる世界が生まれた時も、Facebook上でソーシャルなやり取りができるようにしていくという宣言を今回行なったのでは。

3.コロナ後の働き方が、企業の採用力を左右する?

アメリカでは、「RTO(Return To Office)」を社員に通達している企業が増えてきている。だが、フルリモート、週3出社、原則出社など働き方は企業ごとに差がある。日本でも企業ごとの特色が出るはず。特にテック系企業に関しては、企業の採用力にも関わってくる部分になるだろう。

4.日本のビジネスモデルが変わる、商品を試すための店舗「b8ta(ベータ)」

体験型ストア「b8ta(ベータ)」とは、様々な商品を試すことができる場所。商品を購入できない場合もあり、かなり新しいタイプの店舗。「b8ta」に商品を置いている企業から月額でお金をもらうというビジネスモデルが面白い。また、店舗での客の反応をデータ化しており、メーカーはそれもとに商品開発・改善、マーケティングできる。日本でも3店舗目がオープンし、今後こういったコンセプトが広がっていく可能性がある。

5.スタートアップ企業の盛り上がりにより、資金調達の最高総額更新か?

上半期では総額3200億円を日本のスタートアップ企業が資金調達している。直近10年ほど金額は右肩上がりで伸びており、今年も過去最高の資金調達額になると予想できる。盛り上がっている理由としては、元気のいいスタートアップが増えてきていること、より大きな事業を展開し始めていることの2つ。それでも世界的に見ればまだ少額。大学系ファンドの動きも活発化し始めており、この先まだ伸びていく。

【スペシャルトーク】ゲスト:三輪謙二朗さん(レンティオ株式会社代表取締役)

カメラや家電製品を中心としたレンタル・販売のeコマース事業を展開するレンティオ株式会社の三輪さんに、「Rent-to-Own」をテーマにお話を伺った。

「Rent-to-Own」とは、まず試してみて合えば購入する、合わないと感じたら返却するというコンセプト。そのサービスを展開しているのがレンティオ株式会社。購入したい場合は差額を払って買い取ったり、もう少し試したいと思ったら延長したりできるようになっている。よく使われているジャンルはカメラ、家電製品。コロナ禍で高級家電製品や美容家電の需要も高まっている。

メーカーから見ると「レンタルされると買われない」という懸念もあり、実際そういった消費者は一定数いる。だが、それ以上に「もともと買うつもりがない人」を取り込めており、そのうちの何割かは購入に至っているため、結果的に購入の総量は増えている。

レンティオがやりたいことは、メーカーを強くするサービス。これまでは安売りで買ってもらう販売店が多かったが、レンティオや「b8ta」では「こういうユーザーなら購入に至る」というデータをメーカーに提供している。それによって値段ではない部分で勝負ができるようになる。「安かろう悪かろう」は無くなっていくべきで、いいモノが残っていくと日本の家電メーカーが強くなる。実際にレンティオのフィードバックをもとに商品を作っているメーカーも増えている。例えば、メーカーが推していた機能を実際には誰も使っていないことがわかり、削ぎ落としたことで値段が下がって非常に売れるようになった事例もある。

レンティオが伸びてきた要因は様々だが、メルカリの普及によってリユースに対する抵抗が少なくなってきたこと、商品を送るという行動が増えたことで、事業が後押しされた。今後は認知度を高めて、ユーザーを増やしていきたい。

三輪謙二朗:2008年に楽天株式会社に入社。モバイル推進グループにてモバイル版楽天市場の拡大に貢献した後、ECコンサルタントとしてキッチン日用品雑貨ジャンル・グループに配属。退職後はECベンチャー企業を経て、2015年4月に株式会社カンパニーを創業。2016年1月にレンティオ株式会社に社名変更をして、現在に至る。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. Youtubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
3. radikoでも聴取可能です

最新情報は、Twitterでご確認ください。

※当コンテンツは作成時点までの信頼できると思われる情報に基づき作成しており、正確性、相当性、完成性などのほか、当情報で被ったとされる利用者の不利益に対しグロービス知見録編集部は責任を負いません。

RELATED CONTENTS