ダイバーシティニュース エンタメ(8/12)立川志の春【9/30までの限定公開】

立川志の春:落語家

大阪府出身の落語家。アメリカのイェール大学卒業後、三井物産に勤務。落語に衝撃を受け、立川志の輔に入門。前座修行を経て、2011年は二ツ目昇進、2020年4月真打昇進。古典、新作、英語、シェイクスピア、人物伝など、さまざまな形の落語に挑戦している。Twitter

立川志の春さんの「ニュース・ピック・アップ」

1.元稀勢の里が部屋開き 相撲界に新しい風

元横綱稀勢の里の荒磯親方が田子ノ浦部屋から独立し「荒磯部屋」の部屋開きを行った。新部屋は建設中で、現在は筑波大学内の稽古場で4人の弟子と汗を流す。私が興味を持ったのは、新部屋に大部屋を作る予定がないこと。新人力士といえば”大部屋での共同生活”が相撲の常識。しかし若手が大部屋を敬遠するケースも増えてきているという。有望な若手獲得を狙うこの戦略。引退後、早稲田大学でスポーツビジネスを学んだ彼ならではだと思う。

2.藤井聡太19歳 史上最年少の三冠に王手

豊島叡王に藤井聡太二冠が挑戦している「第6期叡王戦五番勝負第3局」が9日に行われた。結果、藤井二冠が勝利。これでシリーズ2勝1敗となり、叡王奪取に王手。22日の対局で勝利すれば、王位・叡王・棋聖の三冠を史上最年少で達成する。藤井二冠の功績は素晴らしいが、追い抜かれていった棋士達にも興味がある。将棋は終わるとき、自ら負けを宣告するのが特徴的だ。最近、謝れなかったり、負けを認められない人が多いが、将棋をやってみたら良いのではと思う。

3.賛否両論の東京オリンピック閉幕 アスリートの躍動を振り返る

東京オリンピックが8日夜、閉幕した。1年延期・無観客など新型コロナウイルスの影響で異例の大会となり、期間中も感染拡大がやまず、賛否の溝は埋まらなかった。しかしアスリートたちの躍動は見る人たちの心を動かした。私が注目したのは、女子1500m 8位入賞の田中希実選手。中距離種目で日本人が決勝に進んだのは93年ぶりとなった。試合運びはアグレッシブで空気を読まないタイプ。オランダのハッサン選手に憧れているとのことだが、インタビューで「和製ハッサンではなく、世界の希実になりたい」と答えており言葉にも魅力のある選手だと思う。

4.双子パンダの名前募集中 応募は1人1回限り

上野動物園で生まれた双子のジャイアントパンダの名前を、動物園のウェブサイトや園内設置の応募箱などで受け付け中。応募は1人1回限り。小池百合子知事は「パンダの名前はあれがいい、これがいいと、家族で考えてほしい」と話した。私が興味を惹かれるのは、シャンシャンなど“繰り返すパターン”でいくのか否かというところ。いつかこのパンダたちは中国へ帰るので、中国語で呼びやすい名前が通りやすいという話もあるようだ。

5.波紋を呼んだ「金メダルかじり問題」

東京五輪ソフトボールの後藤選手が名古屋市の河村たかし市長のもとを訪れた際、河村市長が金メダルを噛んでそのまま後藤選手に返した問題について。 これは映像が残っていたことが良かったと思う。伝聞となっていたら「選手は笑っていた」など、あいまいにされた部分もあっただろう。失礼な行為がそのままに伝わったことで、適切な対応につながったのだと思う。

【スペシャルトーク】テーマ:「ジェンダー平等推進を目的とした報道ガイドラインから考えたこと」

引き続き立川志の春さんに「ジェンダー平等を推進するために、国際オリンピック委員会が発表した、スポーツ報道の表現に関するガイドラインと、メディアにしばしば登場してくる“感動を届ける”という言葉」についてお話を聞いた。

国際オリンピック委員会(IOC)はジェンダー平等を推進するため、スポーツ報道の表現に関するガイドライン(指針)を発表した。ふさわしくない表現として「セクシー」「美少女」「男らしい」「イケメン」などがある。他にも、アスリートである以前に「妻」「母親」など性別による役割を定義するのはやめましょうという話がされていた。

ただ、これらの表現について、日本のスポーツ報道では好まれているように思った。というのも、今回のオリンピックのマラソン中継でも、メディアが事前に準備してきた「レース展開とは関係のない個人エピソード」が次々と披露されていたからだ。バラエティ番組などで選手本人がエピソードを語るのは何ら問題ないと思うが、レースの本番中に伝えてほしいと思って話してはいないだろう。目の前で起きていることを実況するのではなく、選手本人のプライベート情報を伝え続ける状況に、まるでメディアが主役のようにすら感じられた。“主役はどっちなのだろう”と首をかしげてしまった。

また報道の仕方でいうと、もう一つ、主語がどっちなのかと感じることがある。それは「感動を届ける」という言葉だ。感動とは受け手が感じるものであって、送り手が押し付けるものではない。主語はいったい誰なのだろうか。今回のスポーツ報道の表現に関するガイドラインが定義されることで、これまで何気なく使っていた言葉も、見直されるタイミングになっているのだろう。

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