ダイバーシティニュース 政治(8/10)河添恵子【9/30までの限定公開】

河添恵子(かわそえ・けいこ):ノンフィクション作家
一般社団法人美し国なでしこオピニオンの会顧問。1963年千葉県松戸市生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、1986年より北京外国語学院、1987年より遼寧師範大学(大連)へ留学。『中国人の世界乗っ取り計画』(産経新聞出版)、『トランプが中国の夢を終わらせる』(ワニブックス)、『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(産経新聞出版)、『覇権・監視国家 世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる』(ワック)等、著書多数。報道番組でのコメンテーターとしての出演も多数。Twitter

河添恵子さんのニュースピックアップ

1. 帰国命令のベラルーシ選手 祖母の電話で亡命を決意

選手がSNSでコーチの不手際を批判したことから帰国命令が下されたという。同国オリンピック委員会の会長は独裁を続けるルカシェンコ大統領の長男。そのまま帰国すれば収監の可能性もあったので祖母も亡命を勧めたのだろう。ただ、先日は反政権のベラルーシ人活動家がウクライナで不審死をしている。これは亡命選手に対する見せしめだったのかもしれない。亡命先のポーランドは民主主義国家だし今は夫も一緒とのことで安心だと思うが、今後は緊張した生活になってしまわないかと心配している。

2. 卓球女子団体決勝の中国戦は世帯平均視聴率26.3%!

前大会から伊藤美誠選手に注目していた。瞬時の判断が求められる卓球という競技で、どのように戦うべきかが本能的に分る天賦の才があるのだと思う。今回の中国戦はサッカー日韓戦にも似ていて、国民のライバル心もあって注目されたのではないか。皆で一丸となって臨む日本人独特のチームワークが画面越しに伝わってきたことも、大きな人気を呼んだ理由だと感じる。

3. 塩野義製薬がコロナ治療の飲み薬で年内承認を申請

安全保障のうえでも国産治療薬の存在はとても心強い。不足分を海外の製薬企業から調達するにしても、国産品を持っているという前提があれば強気に交渉できる余地が出てくるだろう。台湾や中国の人々は今も日本のドラッグストアで「正露丸」を大人買いしたりしている。常備薬として大変な信頼があり、私は90年代から台湾へ行くときにお土産として「正露丸」のリクエストをよく受けていた。コロナの薬もそうなることを期待したい。国の予算を使ってでも早く治験を進め、世界へ提供できる体制を整えて欲しい。

4. 米機関がコロナ起源解明に向け武漢研究所のデータ調査

昨年は「人工か」「生物兵器か」といった話をするだけで陰謀論者扱いされていたが、今は「自然発生したものではない」という話が世界的にも前提となっている印象だ。6月のG7でも新たな発生源調査を支持する声明が出された。いずれにせよ、人工的なものなら“レシピ”さえあればつくり続けることができるわけで、いくら我々がコロナを封じ込めようとしても永遠になくならない怖さがある。本当に人工ウイルスであれば武漢の研究所が取り潰しになったり、場合によっては関連研究が犯罪とみなされるようになる可能性もあると思う。

5. 北京冬季五輪、IOCは無観客開催の可能性に言及

新疆ウイグルや香港の人権問題で、今はアメリカがスポンサー企業に開催地変更の圧力をかけたり、欧州議会が政府代表らの開会式出席を見送るよう求める決議をとったりしている。無観客開催かどうかという話とは別に、各国要人が出席しない大会になることは間違いなさそうだ。今はコロナ隠蔽の疑惑もあれば、そもそも西側諸国は「大きくなり過ぎた中国を叩く機会が来た」と捉えている面がある。さまざまな意味で来年の冬季五輪には冷たい風が吹くと思う。

【スペシャルトーク】テーマ:「中国のコロナ対策と北京五輪」

スペシャルトークでは、中国では南京国際空港から広がったとされるデルタ株のニュースを起点に、中国政府のコロナ対策や北京冬季五輪について掘り下げていただいた。

中国では南京からデルタ株が広がったということで地方幹部らが懲戒処分になったというが、中国側が発表するコロナ関連情報の多くは、以前から世界中の研究者やメディアに虚偽であると指摘され続けていた。来年は国家の威信をかけた北京五輪も開催されるわけで、中国政府による情報隠蔽がますます進むのではないかと思う。

今は感染リスクの高い都市から北京への移動が厳しく制限されているし、中国政府としては、なんとか北京だけは守って五輪を開催するつもりなのかもしれない。ただ、中国国内には反習近平の人々も数多くいる。今後は熾烈な情報合戦が展開されるだろう。

また、中国は2008年の北京夏季五輪で「人工消雨作戦」を展開した。2018年にもチベット高原で数千台におよぶ人工降雨装置を使った降雨実験を行ったとされているが、近年は中国各地で大規模な洪水などが多発している。人工的な気候改変が気候変動を起こしているのではないかという怖さもある。

アスリートのためにオリンピックを開催して欲しいという思いはある。ただ、現実の国際政治はアスリートファーストで五輪を考えているわけではないし、北京五輪もさまざまな思惑で各国に利用されてしまうのだろう。今は世界の対中政策が大きく変わってきた。中国がコロナに関する情報を隠蔽すればするほど、西側の政府機関やメディアは情報を暴露するなどして、さらに不利な状況に追い込んでいくのだと思う。

ところが、そうした中国の情報隠蔽を日本のマスメディアだけはあまり報じていない。私も犯人捜しをしたいわけではないのだが、コロナの起源について世界各国が調査等を行っているなか、日本の政治家とマスメディアだけが中国に忖度しているのはおかしな話だ。性善説ばかりで物事を考えていると、お隣の国からとばっちりを受ける可能性があるという心構えは必要だと思う。

ダイバーシティニュース視聴方法

1.LuckyFM茨城放送のラジオ FM88.1/94.6MHz
2. Youtubeライブ配信(アーカイブでも視聴可能です)https://www.youtube.com/channel/UCOyTwjQoiUJXxJ8IjKNORmA
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