ダイバーシティニュース エンタメ(7/15放送)古谷経衡【8/31までの限定公開】

古谷経衡さんの「ニュース・ピック・アップ」

古谷経衡 作家/評論家/コメンテーター 
作家・評論家として活躍する一方、テレビ・ラジオなどでコメンテーターも務める。オタク文化にも精通。主な著書に『愛国商売』(小学館)、『日本型リア充の研究』(自由国民社)等多数。札幌市生まれ、立命館大学文学部卒。Twitter  公式サイト

1.『スター・ウォーズ』の短編アニメ、日本のスタジオが手がける

『スター・ウォーズ』の短編アニメプロジェクトとして、『スター・ウォーズ:ビジョンズ』がDisney+にて配信される。『スター・ウォーズ』着想の元となっているのが黒澤明監督の映画というこもあり、日本での同プロジェクトが始動。今年の秋に配信ということで、とても楽しみにしている。

2.ジョージ・A・ロメロ 幻の未発表映画、日本上陸

『ナイト・ オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』などを手がけたジョージ・A・ロメロ監督の未発表映画が日本上陸。1973年に手がけた『アミューズメント・パーク』の予告が公開された。70年代前後はベトナム戦争があり、“軍に対する批判”“人間の残酷性”などが描かれた映画が多かった。今回の映画もそういった要素も含まれているのではないか。

3.アニメ映画『シン・エヴァ』の興行収入、100億円突破

アニメ映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の興行収入が100億円を突破した。自分は14歳のときに初めて『エヴァンゲリオン』を見て、そこから共に成長をしてきたので、思い入れもとても強い。今回、最後の作品を映画館で見て『エヴァンゲリオン』の歴史を見れたような気がした。完成度の高い映画だと思う。

4.10分程度に編集した「ファスト映画」が流行し、社会問題化

映画を10分間程度に編集した「ファスト映画」がウェブ上にあふれ、社会問題化している。今回、宮城県警は動画投稿サイトに「ファスト映画」を投稿していた男女3人を逮捕した。昔と比べ「時間の使い方が変わってきている」という話があるのだと思うが、今回の事件は、映画に対する冒とくだと感じた。

5.韓国発の整形サイコホラー・アニメーション、今秋公開

韓国発の整形サイコホラー・アニメーション映画『奇々怪々 整形水(原題)』が公開される。邦題は『整形水』。これまでを振り返ると、韓国のアニメというのは、日本のアニメの下請けとして作っていた歴史がある。そこからスタートして、今では日本と同じ、もしくはそれ以上のアニメを創り上げる国となっている。

【スペシャルトーク】テーマ:「出版取次とは何か…変わる出版エンタメの現在」と「最新作『竜とそばかすの姫』の公開にあたり細田守監督を語る

引き続き古谷経衡さんに「出版取次とは何か…変わる出版エンタメの現在」「最新作『竜とそばかすの姫』の公開にあたり細田守監督を語る」をテーマに伺った。

①出版取次とは何か…変わる出版エンタメの現在

出版社は本を作るが、実際に本を売るのは問屋であり、その問屋を“出版取次”と呼んでいる。問屋を通さず本屋が自由に仕入れればいいじゃないか、と思われるかもしれないが、出版取次がいないと本屋は、どのような本を仕入れていいのか分からない。年間何万点もの本が出版されることを考えればその難しさが分かるだろう。そして今年5月、大手出版社の講談社、集英社、小学館と総合商社の丸紅が、出版流通における新会社設立に向けて協議を開始した。このニュースによって、出版業界はちょっとした騒ぎになった。取次会社に頼るのではなく、自身で流通しようとしているとも受け取れる動きだったからだ。

その背景には返本率の高止まりがある。出版社は出版取次に対して、委託販売(返品条件付き仕入れ)で行っているため、売れなかった場合は出版社に返品。3割~4割近くが出版社に返品されるという。今後としては、出版社がAIやICタグなどを活用することで、在庫や販売管理などにもつなげていくのだろう。出版エンタメの在り方が変化していく。

➁最新作『竜とそばかすの姫』の公開にあたり細田守監督を語る

明日、細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』が公開される。細田守監督が手掛ける映画の大きな特徴は、“夏の描写”や“家族像”ではないかと思う。『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』を見ても感じることだ。

これによって、夏のファミリー向けアニメが一変した。これまで夏の映画といえば、スタジオジブリが独占していた。その業界地図を変えたのが、細田守監督ではないかと思う。日本の夏のスタンダードを作ったように感じる。明日の公開にも注目したい。

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