堀さんのエネルギーの源泉は何ですか？

Q: 堀さんはいつ見てもエネルギッシュですが、そのエネルギーの持続のために気を付けていることはありますか？（あわわ）

A: あわわさん、ご質問ありがとうございます。エネルギー持続のためには、「心」と「体」の充実が必要だと思っています。「心」でエネルギーの源泉をつくり、「体」でエネルギーを増幅させ、外に伝播させる必要があります。ちょうど楽器と一緒の感覚です。音を出すために、例えばバイオリンの場合は弦と土台となる木材が必要となります。弦で奏でられた音が、土台の木材と共鳴して大きな響きとなります。この場合の弦が「心」で、木材の部位が「体」に当たります。

双方が健全でないと、エネルギッシュに生きられません。まずは、土台となる「体」から説明しましょう。

健全な「体」を創るためには、健康のためのルーチンが必要となります。習慣化と言うパワーを徹底的に活用します。朝起きて100回腹筋して、10回スクワットします。毎日最低１回は9階まで階段で昇ります。週3回は、1000メートル以上泳いでいます。冬は15日スノーボードで滑走し、夏は8回山登りをします。これだけで、上半身と下半身が鍛えられます。これにより、エネルギーを伝達し増幅する「体」が組成されます。健康を維持するための詳細は、拙書『人生の座標軸』に記載していますので、ここでは割愛します。

最も重要なのは、エネルギーの音源となる「心」です。この「心」がとても重要です。「心」から良い音色を出せないと、「体」が健康でも間違ったエネルギーが外に共鳴して発せられます。

「心」の一番の敵がストレスです。ストレスは、自分らしさを抑制する全てのものが、その原因となります。一番重要なのは、自分の心に素直に、表現し、行動することです。そうすれば自然とエネルギッシュになります。

自分が思うがままに行動するためには、まずは「あるがままの心」を認識することが重要となります。あるがままの心がわかれば、そのままに行動すれば、自然とエネルギーが生まれます。そのために、「己を知れ」、と言うことが重要となります。己を知るためには、己のあるがままの「心」を察知する必要があります。実は、これがとても難しいのです。

「心」は微かな音色でしか奏でられていないのです。ほとんど聞き取れないです。ところが、その音色よりも大きな「欲望」や「意思」と言う雑音があります。その結果、あるがままの「心」の音色がかき消され聞こえないのです。聞こえないと言うことは、己の「心」を認識できないと言うことです。そうなると外には、雑音しか響き渡らないです。

己の心を察知するためには、どうすればよいのか。シンプルに考えたら答えが出ます。雑音を出している「欲望」をそぎ落とし、「意思」の力、つまり思考を止める訓練をすることです。つまり、「空」の状態にするのです。そうなると、微かなあるがままの「心」を察知することができます。この欲望をそぎ落とし、「空」になる手法は、長くなるのでここでは割愛します。ご質問を受けたら適宜お答えします。

そして、己の「心」を察知できたら初めて、その「心」を陶冶することができる様になります。陶冶する方法は、悪い感情を可能な限り抑制し、良い感情をできるだけ増幅させることです。つまり、怒りや絶望・ねたみ等の悪い感情を切り捨てるように努力をして、心の中を明るさ・楽しさ・敬愛・希望等の良い感情で満たすのです。

あとは、その良い感情に満たされた「心」から音を奏でるのです。そして、その出てきた微かな音色を「体」を通して共鳴させて、外に響かせます。この音色が美しく、エネルギッシュだと周りと共振・共鳴して良い影響を与えることができます。周りの人々も明るくなり、楽しくなり、やる気に満ちていきます。これを継続し、さらに増幅するために、自らの心を陶冶して良い心の状態を保ち続けることが重要となります。

あと重要なことは、自らの生きている使命を認識することです。自らの使命がわかり、その使命に従い生きると、内面から無限大のエネルギーが湧き上がってきます。僕の使命探しの旅は、拙書『吾人の任務』に記載しています。

あわわさんからは、とても難しいご質問を頂きました。あわわさん、ご理解いただけましたでしょうか？ご不明点があれば、再度ご質問ください。今までは、恋愛ものの質問が多かったのですが、今回は恋愛ものの質問が残念ながらゼロだったので、ちょっと真面目になってしまいました。

堀ピクアンサーでは、日経コラムなどで書けない内容に関してお答えします。どしどし遠慮なくご質問ください。

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