最終回となる今回は、4月8日の投票率を分析してみました。
東京都は5割越え、大阪府も約45%に
既に8日の晩から多数の報道がなされておりますが、知事選は現職が全員当選。県議会・政令都市市議会は多少動きがありました。
注目の投票率は、以下のようになりました。
東京都知事選挙 :54.35%(+9.41%)
愛知県議会議員選挙 :43.10%(-0.87%)
名古屋市議会議員選挙:39.97%(-1.01%)
大阪府議会議員選挙 :44.90%(+1.40%)
大阪市議会議員選挙 :46.42%(-0.79%)
東京都は有権者が1,000万人いますので、母数の変動を捨象しても、96万に及ぶ都民が、今回新たに投票に行ったことになります。当選した石原さんの得票数が281万票、次点の浅野さんでも169万票ですから、投票率向上のインパクトがよく分かりますね。
また、当選した石原氏の得票が有権者全体に占める割合は27.5%であり、これは逆に言うと7割の有権者が「少なくとも彼には投票しなかった」という事実と捉えることもできるでしょう。投票率が低くなると正当に選ばれた候補者でも、有権者全体に占める得票率が下がってしまい、大きな「潜在不支持リスク」が残ってしまいます。
ちなみに、東京限定で恐縮ですが、最も投票率が高かった選挙区は利島村で86.27%、23区内に限定してみると文京区で60.98%でした。この数値、もっと高めたいものですね!