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第5回 「教養のある人」の6つの資質

投稿日:2008/04/11更新日:2019/04/09

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グロービス・マネジメント・スクールで教鞭を執る堀内浩二氏の著書『リストのチカラ 仕事と人生のレベルを劇的に上げる技術』から、日々のビジネスに今すぐ活用できる「リスト」を紹介する連載講座5回。今回は、「『教養のある人』の6つの資質」を掲載します。

「教養のある人」の6つの資質

謙虚さ

偉大な思想を学び、それらの思想を背景とすることで、自分自身や自己の仕事を過大評価しない態度を保つ。

人間性

人間の本質に対するより深い理解を得る。

柔軟性

日進月歩の科学に囲まれた社会に住む我々は、さまざまな場で、新しい考えや技術を見つける必要性に直面する。

批判精神

さまざまな事象に対する多様なアプローチの可能性を知ることで、これまでに得た知識や自己の理解を批判的に考察し直す。

広い視野

広く深く学問を学ぶことは難しくても、幅広く学問を学ぶことで、自らの体験をより広い視野から考える。

倫理的・道徳的問題の理解

さまざまな場で求められる行動や意志の決定に関して、倫理的・道徳的な問題として捉える。古典と自らの思考の経験によって、知識と経験に基づく判断力を活用する。

*リストの出典:鈴木 健、竹前 文夫、大井 恭子編『クリティカル・シンキングと教育─日本の教育を再構築する』世界思想社 2006年

解説

ハーバード・カレッジの学長を務めたヘンリー・ロソブスキー(Henry Rosovsky)氏が、大学における教養課程の目標として、上記の資質の涵養を挙げたそうです。見事なリストです。国内外の著名な大学の教育目標もざっと見てみましたが、これだけの幅と汎用性と深さを備えたリストは見つかりませんでした。

どれも重要だと思いますが、とりわけ最後の項目に注目したいと思います。というのは現在、個人として、あるいは組織人としての選択に、倫理的・道徳的な視点を加えることが、求められているからです。他のリスト項目と併せて考えると、倫理観・道徳観はおもに古典と内省によって育まれると氏は考えているようです。

そこで思い出したのが、近江商人の「三方良し」すなわち「売り手良し、買い手良し、世間良し」というモットー。古典であり、商人の内省基準でもあります。

「自分良し」でなく「世間良し」としたところに、商人の倫理を感じますね。

この連載もあと2回で最後。次回は、「目標中毒に陥らないための8つの秘訣」を紹介します。

本稿は、『リストのチカラ 仕事と人生のレベルを劇的に上げる技術』(堀内浩二・著 ゴマブックス・刊)より一部抜粋のうえ再掲載したものです。内容の無断転載、無断コピーなどはおやめください。また、私的利用の範囲を超えるご使用の場合は、著作者および出版社の承諾書と使用料が必要な場合があります。

▼『リストのチカラ 仕事と人生のレベルを劇的に上げる技術』とは

グロービス・マネジメント・スクールで教鞭を執る堀内浩二氏の著書。前半は、「リストフリーク」(リスト大好き人間)を自称する著者が、古今東西の珠玉のリスト50を厳選して紹介。後半は、リストの収集法から自作リストの作り方までを詳説。リスト化を通じて思考力や表現力を鍛える構成となっている。

▼ListFreak(リストフリーク)

堀内浩二氏が運営する、リスト収集・共有サイト。世の中の知恵やコツを「リスト」で共有する。

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