新入女子社員の皆さん、短気は損気ですよ 

新年度スタート1カ月、先輩女史から「貴女」へのエール
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新年度スタートから1カ月。新卒入社、育休・産休から職場復帰、次世代リーダー候補に抜擢、新しい職場でマネジメント――等々、ワーキング・ウーマンにとっても大きな転機の季節ですね。女性管理職比率約30%のグロービスで活躍している3人のキラキラ先輩女史が「貴女(あなた)」にエールを贈ります。(企画・構成:水野博泰=GLOBIS知見録「読む」編集長)

あと10年もすると風景がガラッと変わる

グロービス 経営管理本部長の林恭子

現在の日本では、小中高大の学校時代、男性と女性の扱われ方には、ほとんど差がありません。大学までは、例えば男性が草食系で、女性がリーダーシップをとって活動するというようなことも珍しいことではないですよね。就活の際も、企業の人事の方々は「女子学生の方が優秀だ」とおっしゃることが多いようです。ところが、会社に入ると状況は一変してしまいます。「重要な意思決定をする上層部には、ほとんど男性しかいない」「女性は上に上がるごとにマイノリティになり、必要以上に気を使われたり、逆に面倒くさい存在にされたり」という世界に生まれて初めて遭遇し、衝撃を受ける新入女性社員も多いのではないでしょうか。「いったい、これは何なんだろう?」と。

でも、今、時代は過渡期にあるように思います。かつて日本は高度経済成長期を体験してきました。激烈に発展する経済環境下、企業は安定雇用を提供する代わり、深夜残業も、週末出勤も、全国転勤も、全てを受け入れてモ-レツに働いてくれる人材を求めました。それに応えてきたのが、今の60代の男性の世代であり、50代の男性もその影響を強く受けています。男性がガンガン仕事をして、女性はお手伝い役。結婚したら専業主婦になって、夫の転勤についていき、旦那様を支えるというのがその時代の常識でした。

しかし時代は徐々に変化し、男女の違いをさほど意識しない今の20代、30代の人たちも会社の中に増え、かなりの割合を占めるようになってきました。

あと10年もしたら、旧式の男女の概念を持つ50~60代の方々は定年を迎え職場を去り、会社の風景はガラッと変わることでしょう。政府も本格的に「働き方改革」を後押ししています。共働き、男性の家事・育児参加も普通となり、長時間労働は削減され、朝から晩まで会社のために滅私奉公という働き方は、間違いなく廃れていくでしょう。

ですから、今、「もう、こんなところで働いていられない!無理!」と短気を起こしたらダメ。もう少しの辛抱です。それが私からのアドバイスです。

「そこそこで良い」という仕事は無くなる

一方で、注目すべきことは、近い将来、テクノベート(テクノロジー+イノベーション)の進展によって、働くことの形が大きく変わっていくことです。長時間働くこととか、男性か女性かということは今以上に意味を失っていくでしょう。それは、AI(人工知能)により、人間に変わって様々な処理が可能になったり、劇的に効率化が進むことに起因します。逆に、高い付加価値を生み出せない人材は、どんどんAI(人工知能)に置き換えられていく可能性も否めません。時折、「私は偉くならなくて良い、そこそこ働ければ良い」と仰る若い女性にお目にかかりますが、そういうレベルの仕事はいずれ無くなってしまうかもしれません。その意味では、今よりも厳しく実力が問われる時代が近づいているのです。男性にとっても女性にとっても決して甘くはありません。

そういう時代に活躍することが期待されている新入女性社員の皆さんには、自分のキャリアを大切にしてほしいと思います。短気を起こしてキャリアを中断させてしまうとか、安易に家庭に入れば良いとか諦めないでほしいのです。貴女たちが子供を生む年頃には、古い価値観に凝り固まったオジサマたちの多くは会社からいなくなっています。ぜひとも、めげずに頑張ってほしい。

本腰を入れて仕事で価値発揮したいという女性にとっては、もしかしたら、ものすごく面白いことになるかもしれません。結婚して、子供を産んで、しっかり育てて、しかも面白い仕事を思いっきりして、というような「ワークもライフも総取り」という新しい世界が、もうそこまで来ているかもしれないのです。しっかりと自分を磨いて、成長させて、もうすぐやって来る明るい未来に備えておきましょう。


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