旦那さんに家事をしてもらう方法 

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Q:旦那より収入が6倍多いフルタイム勤務妻です。でも家事子育ての8割は私が負担しています。夜のお付き合いも旦那ばかり行き、私は勉強会すら参加できません。子供が大きくなるまでの我慢とは思いますが、にしても収入が少ないなら、もっと家事を負担してほしいです。しかしズバリ言うのは男性としてプライドが傷つくのではないかと思い、飲み込んでしまいます。堀さんが旦那の立場なら、やはり家事はしないでしょうか?(ほめた)

A:僕が、ほめたさんの旦那さまの立場だったら、僕は喜んで家事をするでしょうね。ただし、そのためには、我が家で制定している様な夫婦間の正当な「家計負担のルール」が必要です。「家計にルールが必要です」、と言うと、「そんなのは必要無い。お互いの気持ちで助け合ってやるべきでしょう」と言う人が必ずいます。だけど、そうなると男は家事をサボる傾向が強いです。だからこそ双方が合意できるルールが必要となるのです。
 
堀ピクアンサーでは、可能な限り体験談から話そうと思っています。理想論を語るよりも、実体験から語った方が、説得力があるからです。従い、今回も実体験、つまり堀家の家計負担ルールをご紹介したいと思います。
 
僕が結婚した当初は、夫婦共稼ぎでした。そこで、二人で協議して夫婦間の家計負担のルールを決めました。以下がその分類です。

1) ファミリー家計アカウント
2) ファミリー貯蓄アカウント
3) 夫のアカウント
4) 妻のアカウント
 
3と4は、お互いに稼ぐ金額ですので、秘密にして良いと決めました。ただ結婚すると、家賃・光熱費・食費などの共通費が必要となりますので、予め金額を決めて半分半分で折半することとしました。それが、1のファミリー家計アカウント。そして、2のファミリー貯蓄アカウントは、未来のための貯蓄として双方が拠出することにしました。これで各人が稼ぐインセンティブを組み入れながらも、フェアに共通費用を払い、未来への貯蓄をすることができます。
 
ファミリー家計を折半としたものの、家事を手伝った人にはその経済的対価を認めるルールとしました。例えば、掃除・洗濯するならば、適正対価(外部に任せた場合にかかるであろう費用相当分)を実施した妻か夫に払うことにしました。
 
つまり、家庭内の家事に経済的な対価を与えて、貢献した夫・妻は家計に入れるお金を減らすことができるルールとしました。その分家事が少ない夫・妻が多く支払うことになりました。もしも双方がしたくなければ、双方が拠出して外部に委託するイメージでした(実際には家事は日々やることがあるので、簡単ではないですが)。
 
でも、これは合理的な方法でした。もしも妻が家事の8割貢献していたら、妻が払う共通費が大体20%になります。夫が家事の貢献が2割だったら、夫の家計の負担は80%となります。
 
この場合、妻が6倍稼いでいたとしても、妻は2割のみの負担になり、夫は共通費を8割負担することとなります。そうなると夜のお付き合いに出るお金(上記3)は無くなるでしょうし、その時間があれば、積極的に家事を喜んで手伝うことになります。
 
従い、僕がほめたさんの旦那様の立場だったら、喜んで家事をするでしょうね。さもないと、3の夫のアカウントが減少し、家計負担が増えるからです。一方では、専業主夫になる選択肢もあります。その場合には、夫の家計への負担はゼロになります。その代わり、夫は家事をほぼ全て行うことになります。その場合は、妻が10割家計を負担することになります。
 
我が家は、この合理的な計算方法で、進めてきました。子供が一人生まれた場合には、家事が増えるので、家計も増えます。子供が5人もいると家事も家計も膨らんでいきます。だからこそ、役割分担をしながら、双方が頑張って家の内外で働くことになります。
 
我が家では、このルールはうまく機能していると思います。ほめたさんも、何らかのメカニズムを家計に組み入れてはどうでしょうか。お互いの家事の分量を透明化して、それぞれの家事の経済的な価値をお互いが認め合い、お互いに役割分担することから、不満が無い夫婦関係が始まると思います。
 
ルールを制定することを目的化しなくても、このプロセスを通して、家事分量の透明化や役割分担ができたら幸いです。ま、そんなに簡単じゃないかもしれないですけどね。ほめたさんの「話し合い」がうまくいくことを祈念しています。(^-^)

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京都大学工学部卒、ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)。住友商事株式会社を経て、1992年株式会社グロービス設立。1996年グロービス・キャピタル、1999年 エイパックス・グロービス・パートナーズ(現グロービス・キャピタル・パートナーズ)設立。2006年4月、グロービス経営大学院を開学。学長に就任する。若手起業家が集うYEO(Young Entrepreneur's Organization 現EO)日本初代会長、YEOアジア初代代表、世界経済フォーラム(WEF)が選んだNew Asian Leaders日本代表、米国ハーバード大学経営大学院アルムナイ・ボード(卒業生理事)等を歴任。現在、経済同友会幹事等を務める。2008年に日本版ダボス会議である「G1サミット」を創設。2011年3月大震災後に、復興支援プロジェクトKIBOWを立ち上げ、翌年一般財団法人KIBOWを組成し、理事長を務める。2013年6月より公益財団法人日本棋院理事。いばらき大使、水戸大使。著書に、『創造と変革の志士たちへ』(PHP研究所)、『吾人(ごじん)の任務』 (東洋経済新報社)、『人生の座標軸』(講談社)等がある。

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