ポジティブな気持ちになれる簡単な方法 

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Q. 気持ちがネガティブになりがちです。どうやったらポジティブになれるのでしょうか?

今回は、体を使ったヨガではなく、書くヨガとして感謝の日記を紹介したいと思います。手順はいたってシンプルで拍子抜けするくらいです。

【手順】
1. 夜寝る前に、その日に起きたことでよかったことを思い浮かべる
2. よかったことを5つ、メモする

この日記を週に数回程度行うとよいでしょう。一回につき、時間にして数分でしょう。これだけです。この日記を数か月も続けると、自然とポジティブになれている自分に気づくでしょう。

コツは、よかったことを再体験するように思い出すことです。別に大きな出来事でなくてもかまいません。たとえば、おいしいランチをいただけことを思い出したのなら、そのおいしさと食感をリアルに思い出しながら、「お弁当」と一言メモします。

ビジネスに役立つワンポイント

感謝の日記はなぜ効果があるのか考えてみます。

そもそも、「楽しい」「嬉しい」「ありがたい」といったポジティブな気持ちになるためには、どうしたらいいでしょう。単純に考えてみると、お気に入りの映画を観るとか、趣味のゴルフをするといった、楽しさや喜びをもたらしてくれる経験をすればよいでしょう。言い換えれば、ポジティブな気持ちにさせてくれる刺激を求めればよいわけです。

実は、ポジティブな気持ちになるには、他にも方法があります。ポジティブな気持ちにさせてくれる刺激をキャッチするセンサーの感度を高めればよいのです。

たとえば、蛇口をひねれば飲料水が出ることは、とてもありがたいことですが、日本などの先進国に住む多くの人は、このありがたさをキャッチするセンサーが鈍くなっているために、そのありがたさを日常生活で忘れていることが多いと思います。

このセンサーの感度を高めることで、当たり前の現状からでも、多くの喜び、楽しさ、感謝を見出すことができるのです。もちろん、刺激も大変に効果的ですが、後者のセンサーを鍛える方法もあります。今回ご紹介している感謝の日記は、よかったことを5つ思い出すことで、このセンサーを鍛えているとも言えるでしょう。

この考え方は実にヨガ的です。

ヨガには「サントーシャ(知足)」という考え方があります。「知足」、すなわち、「足るを知る」という意味でして、今のこのままで、充分に幸せになることができるという解釈がなされています。喜びの刺激を求めるより、喜びを感じるセンサーを鍛えることで、幸せになることができるという意味です。

うんちくはともかくとして、感謝の日記は効果があるのでしょうか。

感謝の専門家、カリフォルニア大学のロバート・エモンズ教授の研究によれば、この日記を10週間続けたグループは、以前に比べて、より楽観的になり、より幸福感を感じ、さらにはより健康になることが実証されました。

ここまで読んで、少し心配になっている方もいるかもしれません。感謝の日記を続けると、たしかに、気持ちの上では、ポジティブになれていいけれど、ビジネスの視点からだと、今の現状で満足してしまい、新しい変化を起こさなくなってしまうのではないか!という心配です。

この心配は、杞憂でしょう。

エモンズ教授の研究をさらに引用すると、この感謝の日記を続けたグループは、事前に設定したゴールに向けて、より努力することがわかったのです。感謝の日記を書かなかったグループに比べて、感謝の日記を続けたグループは、20%も多くゴールに向けて進捗が進んだというのです。

また、ポジティブ感情の専門家であるバーバラ・フレドリクソン教授は、近年の研究で、以下のようなポジティブ感情のさまざまな効用を具体的に明らかにしています。

・たこつぼ思考や視野狭窄を防ぎ、ものごとを見る視野を広げる
・新しいアイディアを多く発想できるようになる
・いい人間関係を築ける
・免疫能力を高め、病気をしにくくなる
・精神的にも強くなる

これらは、ビジネスパーソンに求められている能力そのものにほかならないことを考えると、みなさんひとりひとりのポジティブ感情の量が、とても大事になってくることを物語っています。

売上や利益など、ビジネスで管理すべき重要業績指標のことを、KPI(Key Performance Indicator)と読んだりしますが、近い将来には、新たなKPIであるKey POSITIVITY Indicator、すなわち、ポジティブ度合い指数に置き換えられる日も近いかもしれません。

話が大きくなってきてしまいました。ポジティブになるために、早速今晩からよかったことを指折り数える感謝の日記を書きとめれば、ひょっとしたら、いいことがあるかもしれません。おすすめは、あまり結果に期待せず、気楽な気持ちで始めることです。

ナマステ。

名言

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