張りのある通る声を出すための3つのトレーニング 

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■相談者:伊藤さん(やや高めで親しみやすさを感じる声の持ち主)
■お悩み:説明会で司会をする時に声が通りにくく、力強い声を出しにくい。マイクを使ったときに声の大きさにバラツキが出てしまう。

伊藤さんは英語MBAのマーケティングチームに所属し、海外に赴いて入学説明会で話をすることもあります。もっと参加者を巻き込めるようにハリのある声を出せるようになりたいと考えています。時にはマイクを使って話をすることもあるそうです。

伊藤さんに説明会の様子を再現してもらったところ、少し高めで抜いた声を多用しており、ハリのある声にするために声帯の使い方を改善した方がよいことがわかりました。伊藤さんに限らず声帯の使い方を改善すると本来持っている声がパッと目覚めることがよくあるんですよ。

今回はハリのある声の出し方について対処方法をお伝えします。

これまでの復習

基本姿勢は第1回でもお伝えした左右の肩と丹田を結んだ逆三角形を意識した立ち姿を意識しましょう。胸を開いた姿勢は発声にいいばかりではなく堂々とした印象を与えます。外国人の方とお話をする機会が多い方は特に姿勢に気をつけることをオススメします。話す相手を見るときも顔だけで見るのではなく、胸やみぞおちで相手を見るようにすると相手をしっかり受け止める感じが出ます。

さらに、腹式呼吸を使って声を出しましょう。詳しくは連載第2回をご覧ください。

1: 舌を出して「エー」発声

舌を「あかんべー」とした時のように下に伸ばします。そして出しやすい声で「エ――――――」と言います。この時に歌うような声を出そうとしてはいけません。平たくて、きれいじゃない声を出そうとしてください。「エ゙――――――」という感じです。腹式呼吸を使って思い切って声を出しましょう。でも声を硬くぶつけないように!

揺れたり途切れたりすることなくロングトーン(音を長く伸ばす)で声が安定してきたら舌を口の中にしまいます。そのまま普通に話してみてください。びっくりするほどクリアな声がでますよ。

2:顔の前で「イー」発声

口を横に引きながら「イ」の母音を長く伸ばします。「歌うような声」ではなく「話し声」で行うのがポイントです。声を顔の前に出すイメージを持ちましょう。

ロングトーンが安定してきたら、階段を一段ずつ上がっていくように徐々に音を高くしていきます。この時も腹式呼吸を使うことをお忘れなく。もしも「イ」で始めるときに声の出しはじめが喉にひっかかってしまう場合はお腹の底から「イ――――――」と言うようにすると喉にひっかからずに(=喉に負担をかけずに)声を出すことができます。高音になったときに顎が上がらないように気をつけましょう。

このトレーニングが終わったら普通に声を出してみてください。いつもよりすっきりと声がでるようになっていると思います。

3: 首筋張り出し10回トレーニング

首の筋を出してみましょう。口を閉じて横に引いて首を太くするイメージで力を入れると首に筋が現れると思います。この筋を出したり戻したりを10回ほど繰り返してください。声を出す時は首筋のことは忘れて普通に声を出してください。これを繰り返すと徐々に声帯が合いやすくなってきます。

伊藤さんの場合は、胸を開いた姿勢を保ち、「息と声を連動させるトレーニング」と「舌を出して声帯を合わせるトレーニング」を行い、20分ほどでしっかりと力強い声が出るようになりました。声のトーンも落ち着いた声に変わりました。よく通るのでとても聞きやすい、つまりよく伝わる声に変貌しました。

マイクを使った話し方については次回お伝えします。どうぞお楽しみに!

本日の処方箋

1. 声を出す基本を押さえましょう
姿勢を良くしましょう
・逆三角形を意識して立つ:胸を開いた姿勢は見た目も堂々とし、効率よく声を出しやすくなります
 
丹田から息を流しましょう
・Sの子音をつけて均等に息を流す:安定して声を出すことにつながります

2. 声が抜けてしまう
喉の周辺の筋肉を使いましょう
・舌を出して「エー」発声:声帯の動きがよくなります
・顔の前で「イー」発声:声帯の合わさりがよくなります
・首筋張り出し10回トレーニング:声帯を合わせるための筋トレになります


皆さんが一層魅力的な声になりますように!

 

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