「相手の立場で考える」ための最初の一歩 

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頭ではそうすることが大事だと分かっていても、実践となるとなかなか難しいことの一つに「相手の立場で考える」というものがあります。

意識しているつもりでも上司に「クライアントの立場で考えたのか?」と言われ、気を抜いていると恋人に「私の気持ち全然わかってないのね!」と言われ…、そういえば小学校の頃の先生も「○○ちゃんの気持ちになって考えてごらん」と言っていたくらい昔からよく出てくることだけれど、具体的にどうすればよいのだろう…?

そんなお悩みには、「イシュー・枠組み」の概念がヒントをくれます。

「イシュー」設定は誰の視点でするもの?

イシューとは、「今何を考え、論じるべきか?」で、枠組みは「イシューの答えを出すために必要な論点のセット」です。そう言われてもピンとこないかもしれませんので、イメージしやすい恋愛アナロジーで説明します。

例えば、あなたがA子さんとどうしてもデートに行きたくて、「どうしたらA子さんは自分とデートに行ってくれるんだろう?ああ、どうしたらどうしたら」と思い悩んでいたとします。この「?」がイシューです。このイシューを、A子さん視点で設定しなおしてみます。

「どうしたらA子さんは自分とデートに行ってくれるのだろうか?」(イシュー)
 ↓
「B男さんとデートに行く?行かない?」(A子さん視点で立て直されたイシュー)

「何があればB男さんとデートに行き、何があれば行かないだろう?」(こちらが枠組み)

イシューを立て直して枠組みを考えると少し冷静になれます。「『気軽なお店で、楽しく話せて、B男さんが無理に迫ってこなければ行ってもいいかも』と考えるのではなかろうか」とイメージしやすくなるのではないでしょうか。結果、お誘いもスマートになり、恋は盲目状態で押せ押せに突っ走ってA子さんにドン引きされる未来は避けられそうです。

部長に企画案を通したい時、アレコレ思い悩み、壁にぶつかってしまったら、以下のように視点をスイッチしてみてはいかがでしょうか。

「どうすればこの企画案が通るのだろうか?」(イシュー)
 ↓
「部長として、この企画案を通すべきか?」(部長視点で設定したイシュー)
「さて、何と何があればこの案を通すかな。費用対効果は?私の手間は?他の方法よりもこれが本当に良いのか?社長はなんと言いそうか?」(こちらが枠組み)


こうした明確な切り替えができれば、より効率的・建設的に頭を使えそうな気がしませんか?
このように、

1) イシューを相手の視点で立て直してみる
2) イシューの答えを出すために必要な論点(枠組み)を出してみる

という具体的なステップは、相手の立場に立って考える上で役に立ちます。

人の協力や同意をとりつけるのが上手な人を観察すると、このステップを踏んでいるのが見てとれます。これを意識的に行えるようになると、相手に少し急いでもらいたい時、関係者の協力をとりつけたい時、商品やサービスをお客様に提案する時、就職活動時に至るまで、様々な場面でのコミュニケーションの結果が変わります。

※これらは、言葉にして書いてみるなど「見える化」すると、より分かりやすくなります。より詳細に相手の立場に立って考え、何かを伝える時に考慮するポイントや枠組みについては、『「ポイントを3つお話します」それ誰にとってのですか?』も参考になります。

成功の秘訣は?

最後に、自動車王ヘンリー・フォードの言葉をご紹介します。

“The secret of success – if there is one – is the ability to put yourself in another person’s shoes, and to consider things from his or her point of view as well as your own.”

「成功の秘訣-もし一つあるとすれば、それは他人の立場に立つことができ、自分自身の視点と同じように彼ら彼女らの視点で物事を考慮できる能力のことだ」

「本当に他人の視点に立って考える」というのはとても難しいことです。ただ漠然と人の立場に立つのが大事だと思うだけでなく、具体的なステップを決めてやってみること、習慣化して出来るようになるまでクセづけることが将来の成功につながっていくのではないでしょうか。

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