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「大量生産品」から、自分に全てを合わせる究極のパーソナルへ~IoTで社会が変わる

投稿日:2015/06/29更新日:2019/04/09

nomad代表・小笠原治氏×アシックス社長・尾山基氏×Qrio代表・西條晋一氏×NewsPicks編集長・佐々木紀彦氏
G1ベンチャー2015
第4部 分科会A「IoTが変えるスポーツ、家、ものづくり~日本発"破壊的”イノベーションは可能か?~」

すべてのものをインターネットにつなげるInternet of Things。2019年には、19兆円の市場になると試算される。ウェアラブル端末は多様化し、あらゆるものがインターネットにつながり、センサーから集積されたデータは、ビジネスや生活を根底から変えていく。センサーを埋め込んだスポーツシューズやウェアは、スポーツをどう変えていくのか。スマートキーは、家のあり方やシェアの概念をどう変えていくのか。そして、ものづくりはどう変わっていくのか。世界を代表するスポーツメーカー・アシックスを率いる尾山氏、DMM.make AKIBA仕掛け人の小笠原氏、ソニーと組みスマートロックを開発する西條氏をパネリストに招いて議論する(肩書きは2015年3月20日登壇当時のもの。視聴時間1時間4分10秒)。

小笠原 治氏
株式会社nomad 代表取締役
尾山 基氏
株式会社アシックス 代表取締役社長CEO
西條 晋一氏
Qrio株式会社 代表取締役
佐々木 紀彦氏(モデレーター)
株式会社ニューズピックス 編集長

【ポイント】
・IoTとは、「もののインターネット」ではなく、「ものごとのインターネット」。動作や環境の変化をアプリケーションによって処理するロジックと、それをフィードバックするデバイスの組み合わせ(小田原氏)

・企業の生い立ちからものづくりが中心のため、大手とアライアンスを組むことを考えている。ITと製造の組み合わせで究極のパーソナルを作ることは、一種の産業革命(尾山氏)

・最先端の企業と秘密保持契約を結んでアライアンスを組む、もしくは互いに目的会社を作ることで何とか取り込まなければならない。同時に、ファンドをたちあげ、ベンチャーに億単位で予算をまわさなければ、情報はとれない。出てきたものを買うより、一緒になって先を行く(尾山氏)

・IoTは、ものづくりやソフトウェア、サービスなどをより有機的に連動させるテクノロジー。日本のIoT、特に消費者向けのコンシューマーは、アメリカより2年ほど遅れている。インターネットにデバイスをつなぐ可能性は広がっており、大手のネット企業は2年後に、当たり前のようにIoTのデバイスを活用したサービスを展開しているはず(西條氏)

・少しずつ家にインターネットを取り入れる、IoTを広げるという意味では、鍵は非常にわかりやすい。顕在化しているニーズもある。他にも、監視カメラやドアフォンでの応答など、可能性はいろいろあるはず(西條氏)

・DMMAkibaは、何か作りたい大手勤務の人と若手企業家が出会う場にもなっている。大手メーカーにいないと使えない設備がシェアされて、こういう形で人の流動化が進むのではないか(小笠原氏)

・大手から転職してきた人に共通しているのはただ1つ。年俸は下がっても、自分が作ったといえるものがほしいということ。高い技術を持っていても実現できないならフラストレーションがたまる。それでベンチャーに行く人が多い(小笠原氏)

・ベンチャーが簡単に試作品を作る環境が整う一方、量産化も視野に入れた場合、大手には、長年ものづくりをやってきたからこそ気づく部分がある。大手に、自社だけですることへの疑問や外の力を活用する動きも出ており、ベンチャーが門戸を叩いて提案すると、スピード感をもって世に出すことができる。そういう意味で、有効な手段(西條氏)

・生産量とアジア地域での製造が増えたため、不良品が増加している。若い人の採用でミスを見過ごしてしまい、過去に経験がない状態に陥っている。そのため、熟練工が指導と同時にチェックする、経験者と若い人のミックス型を考えている。経験は非常に重要(尾山氏)

・日本とアメリカのアライアンスで、IT、製造の安定化、IoTについてもっと先に進むつもり。アメリカをとりこみ、日本人の細かさとセンシビリティを生かす構造がいいのではないか(尾山氏)

・安い人件費でスピード感を持ち、ある程度安くサービスを提供するというのがベンチャーの強みだったが、ハードウェアがからむと逆にコストが高くつく。日本の企業はものづくりでの能力をうまく活用し、意思決定とアイディア、マーケティングを実行することで、世界に出ることは可能(西條氏)

・ベンチャーでは、価格勝負がしづらい。戦うゾーンが限られる代わり、スイートスポットをいかに見つけるか。狙うところを間違えればリスクは高いが、倍率の上がった一発勝負は面白い(小笠原氏)

・日本にはジャパンクオリティーという、世界でも類を見ないくらい高い壁がある。一定のクオリティーを担保にしてある程度崩し、できるだけ早く、ターゲットにあわせたものを作ることができる。大手企業で資金と時間がかけて勝負してきた人とベンチャー企業の人が混じって製品を生み出すのは、アメリカより日本のほうがうまい。そのあたりが強み(小笠原氏)

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