戦略的ポジショニングとグッドサイクル -上原浩治の活躍を考える 

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「上原を嫌いにはなれない」

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日本時間2013年10月31日、メジャーリーグのワールドシリーズ第6戦、6-1とレッドソックスリードの場面で9回のマウンドに登った上原浩治は、セントルイス・カージナルス最後のバッターを得意のフォークボールで三振に取り、日本人としては初のワールドシリーズ「胴上げ投手」になった。ワールドシリーズを含むポストシーズンでのセーブ数7は史上タイ記録、特にリーグチャンピオンシップ・シリーズ、強力打線を擁するタイガース戦ではチームの4勝すべてに絡む1勝3セーブの大活躍でMVPも獲得している。まさに獅子奮迅の活躍であった。

10月30日のニュースでは、USA Today誌が、以下のような記事を載せていると話題になった。概ね以下のような内容だ。

「髭(今年のレッドソックスは多くの選手が髭を生やしていた)を嫌いになってもいい、ボストンのファンを嫌いになってもいい(レッドソックスのファンは熱狂的だが傲慢という印象を持たれている)、その他にも人々がレッドソックスに関して嫌いになるかもしれないものはいろいろある。しかしクローザーの上原だけは嫌いになれない。嫌いになろうと試してみても無駄だ。なぜなら、この38歳のクローザーはポストシーズンで史上に残る活躍をしているのだから。彼の今シーズンのWHIP(1イニングあたりに許した安打+四球数)は、50イニング以上投げた投手としては史上最高、しかも2位を大きく引き離した数字だ。三振奪取率も非常に高い。彼はモンスターだ。彼はクローザーになる前の中継ぎ時代からファンの人気者だった。ダグアウトに戻るときのハイファイブ(相手の上げた手のひらと 自分の上げた手のひらを「やったぜ」という感じでタッチさせること)、チームの支柱であるオーティズ選手との仲の良さ、そして息子のカズをゲームに連れてくるようになったこと…。ここまでの活躍が出来るとは上原も予想していなかったかもしれない。しかし彼はいつも集中し、活躍できることを楽しんでいた(以下略)」

USA Todayがここまで1人の選手、しかも彼らから見れば外国人選手を持ちあげるのは非常に珍しいということもあって、このニュースは日本人ファンからも極めて好意的に受け止められた。

事実、上原の今シーズンの活躍、特に後半戦の活躍は事実素晴らしいものがあった。レギュラーシーズンで特筆されるのは、8月から9月にかけて連続37人の打者をアウトに仕留め、同時に連続試合無失点27の記録を残したことだろう。

言うまでもなく、野球の試合は試合開始から27人連続でアウトにとれば完全試合だ。そのこととおよそ20試合にわたる27人連続アウトを単純に比較することはできないが、クローザーがメンタル面で非常にタフな役割であること、毎試合登板に備えて日々体調管理をしなければならないこと、優勝を争うチームの9月の試合の重要性などを考えると、「並みの」完全試合に勝るとも劣らない素晴らしい記録であったのは間違いない。シーズン防御率も1.09と素晴らしいものであった。

上原は大学卒業後、読売ジャイアンツで日本プロ野球デビュー、ルーキーイヤーの1999年には20勝4敗の好成績をあげ、奪三振数、防御率でもリーグトップの大活躍を見せた。途中怪我などもあったものの10年間ジャイアンツのエースあるいは押さえの切り札として活躍したのち、メジャーに渡ったのは2009年。もともと大学から一足飛びのメジャー入りも考えていた上原にとっては、10年遅れのメジャーデビューであった。

メジャー移籍後もまずまずの活躍を見せてはいたが、一昨年のテキサス・レンジャーズ時代は、ポストシーズンで3試合連続本塁打を浴びるなどの苦い経験もあった。5年間で3チーム目となるレッドソックスで(2012年シーズン中に移籍)、今期ここまでの活躍をすることを事前に予想した専門家は皆無といってよいだろう。なぜ彼がメジャー5年目、38歳にしてここまでの成績を収めることができたのか、簡単に検討してみよう。

速球の速さは並み以下、メジャーの常識から外れたクローザー

メジャーのクローザーは概ね速球派が多い。その典型が、167キロ(!)の驚異的速球を記録したアロルディス・チャップマンだろう。今年でその華やかなキャリア(メジャー史上最多セーブ数)に終止符を打ったヤンキースのマリアノ・リベラなどは、カッター(速球とスライダーの中間的な球種)が全投球数中7割程度を占めると言われる投手だが、そのカッターが最盛期には152キロのスピードを記録したという。速球系の変化球とは言え、純粋な速球ではないボールが150キロ超のスピードでやってきて微妙に変化するのだから、打者としては悪夢のようなボールと言っていい。イチロー選手も、左打者には特にタフなボールとのコメントを残している。

もちろん、近年ではライアン・フランクリンのような技巧派や、古いところではダン・クイゼンベリーのような下手投げの「打たせて取る」タイプのクローザーもいないではない。しかし、基本はある程度の球速(概ね150キロ以上)の速球を持つことが、優秀なクローザーの条件の1つというのがメジャーの常識であった。

なぜクローザーには速球が要求されるのか?スポーツによくある「マッチョ的要素への憧れ」や、短い回(イニング)で全力投球がしやすいということもあるかもしれないが、実利的に考えれば、「速球が速いと三振を取りやすい」からである。三振をとることのメリットは、ボールがインフィールド(フェア地域)に飛ばないことであり、振り逃げを別とすればほぼ確実にアウトが取れることにある。

ボールがインフィールドに飛ぶと、ヒットになる可能性があるのはもちろん、ある一定の確率でエラーが発生し、相手により大きな得点のチャンスを与えてしまう。インフィールドに飛んだ打球がヒットになる率や、エラーが起こる確率は長期的にはほぼ一定であることが経験的に知られている。非常に単純ではあるが、三振をとれる速球があることは、1点を巡る終盤を任されることも多いクローザーに抜擢される上で、非常に分かりやすいポイントなのである。

また、どんなピッチャーであっても、投球の組み立ては速球中心という事情もある。監督やコーチにとっても分かりやすいのは球の速さという目に見えやすい「数字」である。チェンジアップやカーブのような遅い球も、速球があればこそより活きてくる。変化球を活かす意味でも、球速はやはり重要項目なのである。

その点、上原の速球は最速でも140キロ中盤のスピードである。切れの良いフォークボールという武器も持ってはいるが、それは一見、かつてシアトル・マリナーズで活躍した佐々木主浩と一見同じように思える。佐々木は速球のスピードで上原をかなり上回っており、フォークボールの代名詞のような存在でもあったから、奪三振率はメジャーでもそこそこ高かった。しかし肝心の防御率はクローザーとしては平凡で、上原のような1点台前半はおろか、最高でも2.52と「並み」である。よく速球をホームランにされていたシーンをご記憶の方も多いだろう。

ではなぜ今年、上原が佐々木をはるかに上回り、ここまで素晴らしい成績を残せたのか。普通のフォークボール投手と違う彼の「武器」とは何だろうか?

答えはすでにさまざまなスポーツ雑誌などでも言われていることだが、1つは抜群のコントロール(制球力)、そしてもう1つは独自のフォーム投球フォーム、そして「速球の質」である。これらは密接に関係しあっている。

制球力については日本プロ野球時代から折り紙つきで、9イニングあたりの四死球数は1.20と極めて低かった。これは歴代のコントロール重視の技巧派投手と比べても低く、本格派投手では、コントロールも良かったとされる江川卓の2.25のおよそ半分、同じくフォークボール投手で荒れ球だった野茂英雄の5.20(日本プロ野球時代)と比べると圧倒的な低さである。

この抜群のコントロールを支えているのは、足腰の強さといったファンダメンタルに加え、独特の小さなテイクバックのフォームである。野茂とは違って腕の振り等が大きくぶれないから、狙ったところに行きやすい。また、テイクバックからリリースまでの時間も短く、かつ微妙に体を捻って投げるためボールの出所が見づらいこともあって、物理的な球速以上に速い球のように打者には感じられてしまう。打者が速球とフォークボールの差を判断する時間も長くなってしまい、振り遅れてしまったり、芯を外してしまうのだ。

そしもう1つ重要なのが、「速球の質」だ。上原の速球は、いまやメジャーでは少数派となった正統派のフォーシームである。メジャーでは現在、速球は圧倒的にムービング・ファストボール、ツーシームなどが多い。俗に言う「微妙に動く速球」である(速球のさまざまなタイプについては、wikipediaのこのサイトを参照いただきたい)。

元々はメジャーでもフォーシームが多かったが、フォーシームはコントロールを誤ると絶好のホームランボールになってしまうなどの事情があって、近年では絶滅種とまではいかないまでも少数派となってしまった。その点、上原のフォーシームは平均的なフォーシームよりさらに回転数が高いと言われており、打者からすると、普段慣れている速球の球筋よりもボールが半個から1個分くらいは上に来てしまうのである。

上原にとって幸運だったのは、現代のメジャーの打者にとっては慣れない球筋であった上に、抜群のコントロールがあったため、「天国の隣の地獄」に投げ込んでしまうということが極めて少なかった点である。

「抜群のコントロール」×「実際の速度以上に速く感じさせるフォーム」×「バッターが慣れていない球筋」

が重なり合ったところに上原独自の強みがあったと言えよう。

こうしたテクニカルな側面に加えて、「成功のグッドサイクル」がうまく回ったことも大きい。これについては後ほど述べよう。

独自のポジショニングとグッドサイクルの構築

戦略論において、独自の強みやそれを踏まえたユニークなポジションを取ることは定石中の定石だ。特にマイケル・ポーター教授を中心とするいわゆるポジショニング学派の人々は、自らの強みなどを見極めた上で、戦略上、優位性を築きやすいポジションをとることの重要性を強く主張している。

たとえば日本の慶應義塾大学は、下記のようにいくつかの点で非常に他校が真似しにくい要素を備えており、日本の大学の中でも非常に強いポジションを築いている。

・長年にわたる卒業生のネットワークと彼らからの支援
・開学者である福沢諭吉の存在や、スポーツでの活躍などを通じた知名度
・東京都港区という好立地(ただし、いくつかの学部は別)
・「育ちの良さ」「お金持ちの子息」といったブランドイメージ
・系列の中学高校のブランドイメージ等々

これらを後発の大学が模倣するのは容易ではない。アカデミックな大学ランキングでこそ東京大学をはじめとする国立大学に後れをとっているかもしれないが、人材輩出機関としては極めて強固な地位を築いているのは間違いない。近年では、こうした強みやポジションを意識しつつ、湘南藤沢キャンパスから新たなタイプの人材を輩出しようとしたり、共立薬科大を吸収することで薬学部を手に入れたりと、さらなる人材輩出に向けて多彩な活動を繰り広げている。

もう1つの要素であるグッドサイクル(好循環)は、有利なポジションをより強固にさせるようなよりダイナミックな動きである。ポーター教授のポジショニング論は非常に説得力はあるものの、やや静的に物事を分析するきらいがある。

もちろんそうした視点も大事だが、よりダイナミックな好循環構造が出来れば、これらのポジションはより強化される。そうした構造を見込みながら戦略を構築することが近年非常に注目を浴びているのだ。

例えば、下記は低価格を武器とするある企業の典型的なグッドサイクルの例である。単に1つの好循環が回るのではなく、複数の要素が絡み合いながらメカニズムとして機能しているのが分かるだろう。

業務に応じたインセンティブ

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ちなみに、筆者らが翻訳に関わった『シナリオ・プランニング「戦略的思考と意思決定」』(キース ヴァン・デル・ハイデン著、 西村行功、グロービス訳、ダイヤモンド社、1998年)では、こうした好循環構造のことを「ビジネスモデルの影響ダイアグラム」と呼んでいた。同書では、ある一つの原因が、様々な要素と絡みあってどのような影響を与えあうのか構造的に捉えることの重要性を説いている。

以上、2つの戦略論を簡単に見てきたが、ポイントは、静的な視点と動的な視点で物事を観、それを実現するための施策を愚直に考える重要性である。

重要な「点」は点として意識した上で、それをどうすればバラバラな要素で終わらせず、「線」さらには「面」的な「強いメカニズム」に結び付けられるかを考えることが重要なのである。

上原を巡る数々の好循環

さて、上原の他の投手と比較した際のユニークな強みは先ほど書いたとおりである。ただし、この強みも正しく用いなければ独特のポジションは築けない。

その点で、上原をクローザーとして起用したのは非常に良い選択であったといえよう。なぜなら、もし彼が先発ピッチャーであれば、どれだけメジャーの打者が慣れていない球筋とは言え、試合中3回も対戦すれば徐々に慣れるだろう。しかし、クローザーは同じ試合中に同じ打者と2度対戦することはない。しかもメジャーでは同じ球団との対戦は同リーグ同地区でも最大19試合と日本よりも少なく、他地区や他リーグとなるとますます対戦回数も減るため、慣れる時間がないのだ。ちなみに、上原はアメリカンリーグ東地区のオリオールズとレッドソックス、西地区のレンジャーズに所属したことがあるが、中地区やナショナルリーグのチームに所属したことはない。地区やリーグをまたいだ試合も若干あるとはいえ、中地区所属のタイガースやナショナルリーグのカージナルスの打者にとってはあまり慣れる間はなかっただろう。

クローザーはさらに言えば場数経験や節制などが強く要求される役どころでもある。過去の怪我に加え、38歳という年齢から、初回から投げるにはスタミナ面で懸念のある上原にとって、クローザーという役割は、彼の投手としての特性とも相まって適切な配役だったといえよう。

これに加えてグッドサイクルもいくつか働いている。

まず、上原のコントロールの良さはすでに述べたとおりだ。コントロールが良いとどのような結果が生まれるだろうか。例えば打者はカウントを追い込まれると不利になるから、比較的早打ちになる。それでもなかなかヒットは出ないから、結局は投球数が減ることになり、体力の消耗が防げる。体力を消耗しないから、球威もなかなか落ちない。高齢の上原にとってこれは重要なポイントだ。

さらに、コントロールが良ければ、打者はストライクとボールギリギリのボールでも手を出す傾向がある。審判がコントロールの良い投手に対しては判定が甘くなりがちだし、打者としても「コーナーぎりぎりに決まっているのだろう」と考えるからだ。結果として、実は上原はギリギリのボール球を振らせるケースが非常に多くなっている。そうしたボールを打ってもヒットにはなりにくいから、これも投手にとっては良いことだらけだ。

これとは別の循環もある。上原は日本にいたときから投球テンポが良いことで有名だったが、それは今年も同様だった。野手にとってイライラするのは、投球テンポが悪く、コントロールが悪いピッチャーが投げる場面だ。せっかく9回の表に1点をリードしたのに、その裏にいきなり先頭打者にテンポ悪く四球などを出してしまっては、野手としては「何やってるんだ」という気持ちになってしまう。こうしたマインドは長い目で見たときに守備や打撃にも影響を与えるのは言うまでもない。逆に、テンポ良く3人でピシャッと押えれば、仲間からの信頼は非常に高いものになる。

実績を出す⇒信頼が生まれる⇒仲間が助けようとする⇒ますます実績が出る⇒ますます信頼が生まれる⇒…

この構造は普通のビジネスでも見られる重要なものだが、上原にはこうしたグッドサイクルも働いていた。実績はこれとは別の循環も生み出す。例えば以下のようなものだ。

実績を出す⇒相手(打者)が不安を感じる⇒いつもの自分のバッティングができない⇒ますます実績が出る⇒ますます相手が不安を感じる

ビジネスでも、競合があまりに強すぎると、自社の強みを存分に生かしきれない、不自然な戦い方を強いられる場合がある。たとえばAmazonがEC販売では強すぎるため、彼らのライバルは常にAmazonの対応をリスクとして検討した上で動かざるを得ないなどがその例だ。

同じチームに日本人の田澤純一がいたことも良い方向に働いた。田澤は今シーズンまでは出番が少なかったとはいえ、2011年からレッドソックスに在籍しており、レッドソックスの選手としては上原より先輩にあたる。トレードされた昨年から在籍していたとはいえ、ほぼ新天地で投げる上原にとっては、大きな安心感につながったことだろう。

それ以上に重要なのは日本人同士の切磋の好循環だ。

同郷の選手が頑張る⇒自分も頑張る⇒また同郷の選手が頑張る⇒また自分も頑張る⇒…

田澤は今年ブレークした選手だが、上原あっての田澤、田澤あっての上原という図式が今シーズンは強烈に働いたと思われるのである。

これ以外にも、上原を巡る好循環は数多くあっただろう。ポイントは、それらが複合的に絡み合いながら、上原の独自のポジションを極めて強固なものにしたということである。普通の選手なら期待値が高ければ押しつぶされるかもしれないが、幸い、上原は日本では読売ジャイアンツという良くも悪くも目立つチームのエースやクローザーとして、強烈なプレッシャーのかかる環境に慣れていた。そういう選手だからこそ、このチャンスをものにできたと言えるかもしれない。

先に書いたように、上原の速球の球速はメジャーでは平均以下だ。「遅い速球」と聞くと一見否定的な響きがあるし、事実、そうした先入観でチャンスを閉ざされてしまうことも多い。しかし、ピッチャーの本来の目的は打者を押えることである。その本来の目的に立ち返った時、コロンブスの卵のような話ではあるが、「球速がなくても打ちにくい」という強みを見出し、クローザーという役割で用いた監督やコーチの采配は大いに評価されるべきだろう。そしてその期待にしっかり応えていった上原のフィジカル・メンタル両面の強さには敬意を表さざるを得ない。
選手としてのキャリア晩年に差し掛かった上原が来年も同様の活躍を残せる保証はない。相手の研究も進むだろう。しかし、数々の修羅場を乗り越えてきた上原のことだ。今年とは違う種類の活躍を来年以降も見せてくれる可能性は小さくないはずだ。今後の健闘を祈りたい。

コラムを読まれているビジネスパーソン諸氏には、是非以下の点を自問してほしい。

・本当に自社や自身の強みや価値を理解しているか?固定観念にとらわれて物事の一面しか見ていないということはないか?本質に遡って価値を認識しているか?
・自社や自身の強みや価値を活かしたポジション取りができているか?間違ったポジションをとったり、そのポジションで必要な他のスキルの育成を怠っていないか?
・自社や自分の周りに複数の好循環は回っているか?もし回っていないとしたらその原因はどこにあるのか?そうすればそれらを効果的に回し始めることができるのか?
・ユニークなポジションやグッドサイクルの「賞味期限」はどれくらいか?それはどうすれば伸ばせるのか?

どれも非常にシンプルなことだが、戦略的に物事を考える上では基本中の基本である。ぜひ再考いただきたい。

ところで、今回の好循環は外生的に発生したもので、必ずしも上原自らが起こしたものではないのでは、という疑問を抱かれる方も多いかもしれない。確かにその要素は大きく、可能ならば自らの手で好循環を生み出すに越したことはない。しかし、自らの手だけで良い好循環すべてを生み出すことは不可能だ。すでにある、あるいは外生的かもしれないが萌芽として生まれつつある好循環をさらに拡大することも現実的には非常に重要なのである。

こういう格言もある。

「幸運の女神は準備している者にしか微笑まない」

ぜひ、日ごろ自己鍛錬や内省、観察を心掛け、機会の芽を芽にとどめず花開かせるように心掛けたいものである。

PS.東北楽天ゴールデンイーグルスのファンの皆様、特に東北地方のファンの皆様、そして関係者の皆様、初の日本一おめでとうございます。これが東北復興にとっての1つの大きなグッドサイクルのきっかけになることを祈念いたします。

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