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第2回 グロービス杯、いよいよ決戦!

投稿日:2015/05/07更新日:2019/04/09

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第2回 グロービス杯世界囲碁U-20、参加選手の皆さんとともに(2015年5月7日、歓迎レセプション)

5月8日(木)~10日(日)の3日間にわたり、「第2回グロービス杯世界囲碁U-20」が開催され、日本、中国、韓国、中華台北、北米、欧州、アジア・オセアニアの各地域代表、総勢16名が栄冠を目指して激しい戦いを繰り広げる。

7日(木)夜に開催された歓迎レセプションで、協賛者であるグロービスの堀義人は「経営と囲碁には共通点が多い。起業家の僕も囲碁の魅力にはまった。世界を魅了する戦いが繰り広げられることを期待する」と選手団にエールを送り、和田紀夫 日本棋院理事長は乾杯のご発声で健闘を祈った。激戦の3日間は、ニコニコ生放送でネット中継される(5月8日9日10日)。また、5月10日(日)午後1時からの決勝戦の大盤解説会は一般参加も可能となっている(申し込みはこちら)。

グロービス杯の意義、今年の見どころについて、株式会社方円企画の白江徹一 代表取締役に特別寄稿いただいた。

トップ棋士を送り込んできた中韓、一力選手の二連覇なるか

白江徹一 株式会社方円企画 代表取締役

グロービス杯世界囲碁U-20は、現在日本が主催する唯一の国際棋戦である。

1988年に日本で初めての国際棋戦、世界囲碁選手権戦富士通杯が開催され、その初期は日本の棋士が優勝を飾っていた。しかし90年代半ばになるとスーパースター李昌鎬をはじめとする韓国棋士が世界戦を席巻するようになり、日本棋士は徐々に優勝から遠ざかるようになる。2000年半ばになると中国が台頭し、韓国との激しい争いを繰り広げることとなり、近年は中国が優勢になってきている。中国棋士の台頭とともに、中国主催の棋戦が増え、日本主催の棋戦は2011年の富士通杯を最後になくなってしまった。

そこで日本棋院は、長期にわたる日本囲碁界の停滞を打破すべく、2013年にナショナルチーム「Go・碁・ジャパン」を結成し、20歳未満を育成枠として登録した。

そんな中、グロービス経営大学院の堀義人学長が以下の3項目を掲げて日本棋院の理事に就任した。

(1)囲碁人口を増やす

(2)日本のプロ棋士を強くする

(3)棋戦のスポンサーを増やす

そして、(2)、(3)を実現すべく、グロービス杯世界囲碁U-20の創設を宣言したのである。これにより、日本の若手棋士が世界で戦う環境が整った。

2014年5月9日、第1回グロービス杯世界囲碁U-20が開催された。優勝候補は、すでに中国のトップ棋士となっている連笑七段、韓国の羅玄四段と中国・韓国の棋士の名が挙がっていた。残念ながら日本の棋士が候補に挙がることは少なかった。日本の囲碁ファンのあいだには、日本の棋士にはまずは枠抜け、そして少しでも勝ち上がって欲しいという気持ちが強かった。

ところが、蓋を開けてみると、日本勢からは一力遼七段と許家元二段の二人が枠抜け。その二人が、決勝トーナメントで快進撃を見せる。一力七段は優勝候補の羅玄四段、連笑七段を連破、許二段も李初段、夏三段を連破して、なんと日本同士の決勝戦となったのである。日本棋士同士の決勝は実に17年ぶりだった。

そして決勝では、黒番の一力七段が中押し勝ち、初代グロービス杯を獲得した。日本主催の棋戦で日本の棋士が優勝した意義はとても大きい。囲碁の国際コミュニティーに日本復活の兆しを見せつけた。

そして2015年5月8日から、第2回 グロービス杯世界囲碁U-20が始まる。やはり、なんと言っても一力遼七段の二連覇への期待が大きい。グロービス杯獲得後、新人王を獲得、そしてNHK杯でも準優勝をしている。早碁は得意だ。また、今回も中国、韓国からはすでに各国でタイトルを取っている棋士が出場する。

非公式ではあるが、世界棋士レーティング18位の楊鼎新三段(中国)、23位の李東勲五段(韓国)、そして27位で韓国天元の羅玄六段が優勝候補に挙がっている。日本の井山裕太四冠が25位なので中国、韓国の若手棋士の強さが分かるであろう。対する日本勢も本因坊リーグに入っている余七段他、本木三段、藤村二段、佐田二段、小山二段と確実に実力をつけている。また、昨年欧州で初のプロ制度ができ、最初のプロ棋士となったパボル・リージー初段の戦いも注目だ。各国のトップ棋士となっている若手棋士の戦いに目が離せない。

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第1回優勝者の一力遼 七段(左)と協賛者代表の堀義人

<グロービス・ニュース>
第2回 グロービス杯 世界新鋭囲碁選手権(世界囲碁U-20) 開催概要

■主催

公益財団法人 日本棋院

■協賛

株式会社グロービス

■概要

20歳未満の棋士およびアマチュア選手による世界大会。本戦16名による勝ち抜きトーナメント戦を実施し、U20世界チャンピオンを決定する。

■出場資格

開催年の1月1日現在で20歳に満たない者。日本代表は同日時点でプロであること。

■対局規定

・全互先 先番6目半コミ出し

・持ち時間:初手から1手30秒、

途中1分単位で合計10回の考慮時間(NHK杯方式)あり

・遅刻は時間が切れた時点で不戦敗とする

■日程 (ニコニコ生放送が全セッションをネット中継します)

5月 7日(木) 各国入国 18:00〜歓迎レセプション、抽選 (ニコニコ生放送

5月 8日(金) 10:00~本戦第1局 13:00~本戦第2局 (ニコニコ生放送

5月 9日(土) 10:00~本戦第3局 13:00~準々決勝 (ニコニコ生放送

5月10日(日) 10:00~準決勝 13:00~決勝、3位決定戦 大盤解説会、表彰式 (ニコニコ生放送

最終日の大盤解説会(王銘エン九段、万波 奈穂三段)は一般参加可能です。お申し込みはこちら

■対局地

グロービス (東京都千代田区二番町5-1)

■出場選手(16名)

[日本代表]

一力 遼(Ichiriki Ryo) 七段 (17歳) ・・・ 第1回優勝

余 正麒(Yo Seiki) 七段 (19歳)

本木 克弥(Motoki Katsuya) 三段 (19歳)

藤村 洋輔(Fujimura Yosuke) 二段 (20歳)

佐田 篤史(Sata Atsushi) 二段 (19歳)

小山 空也(Koyama Kuya) 二段 (18歳)

[中国代表]

楊鼎新(Yang Dingxin) 三段 (16歳)

黄雲嵩(Huang Yunsong) 四段 (18歳)

李欽誠(Li Qinchen) 二段 (16歳)

[韓国代表]

羅 玄(Na Hyun) 六段 (20歳)

李東勲(Lee Donghun) 五段 (17歳)

申真ソ(Shin Jin Seo) 三段 (15歳)

[中華台北代表]

林 君諺(Lin Junyan) 六段 (17歳)

[北米代表]

Lionel Zhang アマ七段 (20歳)

[欧州代表]

Pavol Lisy 初段 (20歳)

[アジア・オセアニア代表]

Krit Jamkachornkiat アマ七段 (19歳)

■賞金

優勝賞金 300万円、準優勝 50万円、3位 20万円

■ウェブサイト

日本棋院

グロービス

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