MBA経営辞書「手続き的公正」 

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手続き的公正(Proceduralfairness/Proceduraljustice)

手続き的公正は、分配的公正と対をなす概念である。結果としての分配の公正を重視するのが後者、結果はともかく、その結論に至る議論やルール等のプロセス、手続きの公正を重視するのが前者の手続き的公正だ。

一般的に、人は、重要と考えるテーマについては、分配的公正よりも手続き的公正を重視すると言われている。たとえばある企画のコンペにおいて、結果的には負けてしまったとしても、どのような議論や意思決定メカニズムを経てその結果がもたらされたのかのプロセスが透明で納得感あるものであれば、負けたことにそれほど不満は持たないものだ。ところが、評価基準や意思決定プロセスが不透明でアンフェアと感じられれば、人は大いに不満を持つことになる。

昨今では、人事考課において、手続き的公正に注目が集まっている。かつての高度成長期には、昇進・昇格の機会や給与は、年齢や勤続年数によって比較的平等に分配されていた。しかし、近年はこうした分配の基準が機能しなくなっており、職務の難易度やパフォーマンス、能力といった、評価の難しい要素を正しく評価して分配を行わざるをえない。必然的に、従業員が公正だと感じるように、評価の基準や手続き(評価内容の告知など)を明示的にしなくてはならなくなってきている。

ある調査によれば、手続き的公正を重視する企業は、そうでない企業に比べ、女性や若手の登用が増え、企業全体の業績にも好影響をもたらしているという。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約800語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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