見える化とKPI -サッカーで数値管理は可能か 

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数字をめぐる、サッカーと野球の違い

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今回メインで取り上げるスポーツはサッカーだ。言うまでもなく、世界中で最も多くのファンと競技人口を持つスポーツである。北アメリカ大陸と日本を除くと、あらゆる地域で最もポピュラーなスポーツと言っても過言ではない。「サッカー後進国」と言われていたアメリカでさえ、W杯でベスト8に入るなど、実績はすでに日本を上回り、特に青少年や女性、ヒスパニック系アメリカ人などを中心に、競技人口は激増している。日本でも、長らく野球の後塵を拝していたが、Jリーグ発足やW杯出場が契機となって、かなり肉薄してきたと言えるだろう。

今回のテーマはサッカーにおいてKPI(Key Performance Indicator:重要業績指標)を用いた選手の選抜なり起用ができるか、さらにはそれらを監督の采配に活かせるかを考えてみようというものだ。KPIは重要業績指標という堅苦しい訳語はあるが、ここではもう少しシンプルに、何らかのパフォーマンスや結果を測定し、数値化したものと考えてもらって構わない。

さて、面白いことに、日本においては、コアなサッカーファンとコアな野球ファンの仲は必ずしも良くない。サッカーファンに言わせれば、「野球は運動量も少ないし、国際的じゃない。動きも単線的、平板で、おじさん向け」ということになる。一方、野球ファンに言わせれば、「サッカーはとにかく点が入らなすぎる。逆転ホームランのようなシーンもなくて退屈だ。記録を楽しむという要素もないし」ということになる。

点が入りにくいことがスポーツの面白さを削ぐかどうかについては議論は分かれよう。事実、点が入るスポーツの代表であるバスケットボールファンの中にも、点の入りすぎるアメリカのプロバスケ(NBA)より、1点の価値が重いカレッジバスケを好むというファンは少なくない。「滅多に点が入らないからこそ、点が入った時の感激が大きい」というのはサッカーファンもよく言うところである。

それに対して、「記録について議論したりして楽しむ余地がない」という点については、サッカーファンは旗色が悪い。野球に限らず、アメリカンフットボール、バスケットボールなど、個人やチームのパフォーマンスがかなり細かく数値化され、それを楽しむファンも多いアメリカ型のスポーツに比べると、サッカーやラグビーといったイギリス型スポーツは、KPIの数が必ずしも多くないという特徴がある。

もちろん、サッカーでも、シーズン終盤になると「最多得点」は誰か、ということが一応話題になりはする。しかし、野球で「首位打者は誰だ」「55本塁打の壁は越えられるか」「20勝投手は出るか」と盛り上がるのに比べれば、数字の占める位置づけは圧倒的に小さい。

これはファンにとっての楽しみというだけではない。監督の采配でも同様だ。野球であれば、「このバッターは対左投手の打率が4割だからここで代打に出そう」といった、数字を基にした意思決定が下しやすい。

一方、サッカーでは、それに相当するような細かいKPIはかなり少ないと言っていいだろう。特にディフェンス陣に関する数字は少なく、「このディフェンダーのこのシチュエーションにおける成績はこうだから、この選手を出そう」といった、数字をベースにした意思決定はかなり少ないのが現状と言えそうだ。

野球を変えたセイバーメトリックス

サッカーについて語る前に、その合わせ鏡として、もう少し野球について、数字がどのような意味を持つってきたか考えてみよう。

野球と数字は先述したような理由もあってもともと相性が良かったが、さらにそこに革命を起こしたのが、セイバーメトリックスと言われる「超データ野球」だ。

セイバーメトリックスは、もともと野球史研究家・野球統計専門家のビル・ジェームズが発展させた「ベースボールのサイエンス」であり、統計的な数値をベースに選手の選抜や戦術立案に役立てようというものである。映画「マネーボール」のモデルにもなったオークランド・アスレチックスのGM、ビリー・ビーン氏が、90年代後半頃からこれを活用することで、年俸予算の少ないチームをたちまちコンテンダー(優勝候補)に育て上げたことから脚光を浴びるようになった。

当初は、スター選手を獲得しにくい貧乏球団の工夫と見る向きも多かったが、金持ち球団であるボストン・レッドソックスもこの考え方を採用することで八十数年ぶりに全米チャンピオンに輝いたことから、ますますその名が知られるようになった。

ところで、数値そのものを選手の選抜や戦術に活かそうという発想自体はそれほど目新しいものではない。セイバーメトリックスの画期的な点は、「どのような指標に着目すべきか」という観点に関して、実証的な研究から、それまでの常識に必ずしもそぐわない指標を提示したことだ。

たとえば、セイバーメトリックスが発達する80年代以前は、打者の評価はもっぱら「打率」「打点」「ホームラン」「盗塁」といった、一般のファンにもおなじみの指標がベースになっていた。特に、打点を叩き出す選手は重宝されていた。

ところが、セイバーメトリックスでは、たとえばこれらの数字のうち、盗塁や打点はあまり重視しない。盗塁は(9イニングで)27しか許されないアウトの1つを献上する可能性が高まるし(その意味で、送りバントは最悪の戦術とされる)、打点は、打率とホームランさえ見ておけば、あとはスコアリングポジションにランナーがいる機会数でほとんど決まってしまうから、改めて別途見る必要がないというのである。

そうした伝統的な数字とは異なり、セイバーメトリックスが実証研究から帰納的に導き出した重要な指標は「出塁率(出塁数÷打席数)」や、それに長打率(塁打数÷打数)も加えた「OPS(On-base plus slugging)」である。OPSは、分母が違う数字を加えていることから一見奇異な指標にも映るが、「塁に出る能力」と「バットに当てた時に長打を飛ばす能力」を足すという意味では、確かに理に適っている。

特に塁に出る能力と密接に絡む「ボールをしっかり見て四球を選ぶ能力」は、他の能力に比べると経験を積んでもあまり伸びる余地がないことが知られており、「一見地味だが選球眼の良い若手」をマイナーリーグからメジャーに上げたり他球団から獲得する際に重要な意味を持つという。そして事実、出塁率やOPSが高いにもかかわらず他のチームから過小評価されていた選手を集めたアスレチックスは、安い人件費で非常に好成績を残したのである。

これ以外にも、WHIP、アウト寄与率、P/IP、K/BB(ご関心のある方は、それぞれ調べてほしい)など、攻守にわたって様々なユニークな指標を提示し、「より勝利に貢献する選手や戦術とは何か」という議論に新風を吹き込んだ点にセイバーメトリックスの真骨頂がある。

ある関係者はこう言っている。「セイバーメトリックスだけで試合に勝てるわけではないが、それを知っているのと知らないので数%の差異が生まれるのなら、それは長いペナントレースで大きな差異をもたらす。数%の差は、トップレベルでは非常に大きな差なのだ」

様々な営みを見える化(可視化)するKPI

さて、これまで天下り的に使ってきたKPIという言葉だが、近年では、会社経営においても非常に脚光を浴びている。その集大成とも言えるのがバランス・スコアカード(BSC)だ。BSCでは、戦略に基づき、4つの側面(財務の視点、顧客の視点、オペレーションの視点、学習のイノベーションの視点)から計20~30のKPIを抜き出し、その意味合いを従業員に伝え、計画・測定し、PDCAを回すことで、戦略の組織への落とし込みを加速するとともに、組織のベクトル合わせを行っている。言い方を変えると、通常は見にくい経営状況を、KPI(しかも、しっかり戦略と紐付けされている)を測定することで「見える化(可視化)」し、さまざまな経営判断や動機づけに用いているのである。

BSCほど形式的ではなくても、多くの経営者は、自社の戦略を踏まえた上で、見るべき指標を見ているものだ。たとえば、比較的国内では珍しい料理のフランチャイズを考えてみる。成長余地は大きく、目立った競合はまだいない状況としよう。こうした状況下では、急拡大による早期のブランド認知、顧客満足によるリピート率向上、口コミ効果の増大などが戦略の骨格となる。売上げも重要だが、成長や顧客満足に向けた先行投資が必要なステージであり、キャッシュマネジメントも欠かせない。

したがって、この段階では、重要なKPIとして、顧客満足度(CS)、リピート率、客単価、(展開エリア内での)ブランド認知率、稼働率、フランチャイジー満足度(リテンション率)、フランチャイジーあたり売上高、従業員満足度(ES)、廃棄ロス率、売上高、売上高成長率、キャッシュフローなどが挙げられよう。これらの数字がしっかりタイムリーにレポートされ、問題があればすぐに対応できる体制を作るだけでも、経営の効率性は上がるはずである。

ここまでは経営者レベルの話だったが、いままで漠としていた経営の営みをKPIを測定することで可視化し効率化しようという動きは、組織の上下や職能を問わず、さまざまな場所で行われている。工場や物流の現場などではQC活動などと絡めて古くからこうした可視化が行われてきたが、昨今は、営業やコーポレイト部門などでもこのような動きが進んでいる。

たとえば、(企業や商材にもよるが)かつては多くの営業部門は、売上げや受注といった結果指標のみで営業担当者のパフォーマンスを見ることが多かった。しかし、近年では営業でもプロセス管理が導入されるようになってきており、下図に示したようなプロセスにそってKPIを張り付け、どこでボトルネックが発生しているか、どこで営業担当者ごとのばらつきが大きくなっているかなどの分析を行うようになってきている。最終結果しか見ない企業に比べて、より効果的な打ち手が打てることが容易に想像できよう。

営業プロセスとKPI例

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出典:『法人営業 利益の法則』の図表4-1に加筆修正

こうした例からもわかるように、KPIを用いた経営の見える化(可視化)は、いまやビジネスパーソンの常識となりつつあるのだ。

なお、見える化は数値化、指標化よりは広い概念であり、経営に関する様々なものが「見える」ようにすること全般を指す。数字というデジタルなものだけではなく、アナログ的な見える化(たとえば職場の様子などが多くの人から見えるようにする)なども見える化の一種である。経営において重要な指標を測定して数字として見えるようにすることは重要だが、数字「だけ」で判断することには大きな弊害がある点は意識しておきたい。

サッカーにおける効果的なKPIとは?

さて、いよいよサッカーの話に入ろう。サッカー界でも、野球のセイバーメトリックスの影響もあってか、今世紀に入って「勝ちにつながるKPI」の発見に多くの人間が関心を示すようになってきた。スポーツの場合、サッカーに限らず、試合そのものはアナログ的にはすべて「見える」のだが、やはり皆が気づいていない魔法の指標があるのであれば、それを活用したい――そんな機運がサッカーでも生まれてきたのである。実際にそうしたことを研究テーマにする学者やコンサルタントも登場するほどである。しかし、そのような指標が本当に存在するのだろうか?

サッカーの場合、まず重要なKPIはゴール数だ。サッカーという、極めて得点の取りにくいスポーツにおいて、ゴールを入れられる能力を持った人間は高い収入を手にし、何度もテレビに映る。
ゴールそのものでなくとも、その一段階前のステップとして、「シュートがゴールの枠を捉えた率」であったり、アシスト数、「アシストにはならなかったが、そこから生まれたシュートが枠を捉えた率」などもKPIとして有効だろう。ただし、これらは誰もがすぐに思いつくものであって、競合との差にはつながりにくい。

もっと独自性の高い、しかもある程度検証された指標はないだろうか。

ある研究によれば、ゴールと強い相関係数を持つプレーとして「(ゴール付近での)スルーパスの成功」そして「守備人数よりも攻撃人数が多い場面でのクロス」であったという。スルーパスは相手の裏をかいて相手を後ろ向き(自陣ゴール向き)にするプレーであり、非常に守りにくいことから、それが得点と強い相関を示すことは容易に想像できる。守備人数よりも攻撃人数が多い場面でのクロスは説明の必要もないだろう。これらは、選手個人の能力を評価したり、戦術を組み立てる上で有効なKPIとなるかもしれない。独自性は必ずしも高いとは言いにくいが、より詳細な分析をすると、もっと効果的なKPIの発見につながる可能性はありそうだ。

これらは得点との相関が強いKPIの例だが、得点の数プレー前のミッドフィルダーのプレーや、ディフェンダーのプレーとなると途端に評価は難しくなる。

たとえば、ドリブル数やドリブル成功率。これらは多い(あるいは高い)方がいいのだろうか。直観的にはもちろん多い/高い方がいいように思えるが、自分がフリーでパスを出しやすく、しかも別の好位置にフリーの選手がいるにもかかわらずドリブルを仕掛けたとしたら、それが成功したとして何の意味があるだろうか?

パスを受けた際のトラップの成功率はどうだろう。これも高いに越したことはないし、事実、この数値を計測して判断材料に用いているチームもあるようだが、相手が10メートル離れているときのトラップ成功と、50センチ程度しか離れていないときの成功では全く重要度が変わってくる。さらに言えば、前(相手ゴール方向)を見ながらトラップを成功したか、後(自陣ゴール方向)を見ながらトラップしたのかも、次のプレーへのつながりやすさという意味では大きな差がある。

もちろん、こうした重要度や難易度の差は長く統計を取れば平準化し、実力に見合った値に収束するという考え方もあるだろう。しかし、サッカーは野球などに比べればはるかに試合数は少ないし、そもそもの得点数が圧倒的に少ない。バスケットボールなどとは雲泥の差だ。ある意味、ゴールそのものが奇跡の瞬間とも言えるサッカーにおいて、野球やバスケットボールのように「(最終的には」平均を見る」といった行為にどの程度の意味があるのだろうか。普段はあまり仕事をしていなくても、「いざ」という場でとてつもない神業を見せる選手の方が、通常の勤勉でシュアな選手より高く評価されるべきという側面は否定できない。

また、目に見えるボールのそばでのアクションだけを測定するのは、サッカーというゲームでは不適切と言えそうだ。たとえば、タックル数(多くはディフェンダーが行う)は測定しやすい指標だが、上手いディフェンダーはポジショニングが巧みだから無理なタックルをする必要はなく、かえって下手なディフェンダーの方がタックルすることを強いられるという意見もある。アメリカンフットボールにおいて、優秀なコーナーバック(たとえばかつてのデイオン・サンダースなど)が意外にインターセプト数が少ないのと同じ理屈だ。こうした反論に答えるのは容易ではなさそうだ。

結局、KPI管理はサッカーに馴染むのか

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現場からの声はどうだろうか。サッカーの前に野球の話に戻ると、セイバーメトリックスが市民権を得るようになってきたメジャーリーグにおいてさえ、これに批判的な現場の監督やコーチは少なくない。

たとえばセイバーメトリックスではあまり推奨されない盗塁という作戦一つをとってみても、ランナーが盗塁するぞという姿勢を見せることで、ピッチャーにクイックモーション(球威は落ちる)を強いたり、野手の守備位置を塁に近い場所に移動させることが可能となり、ヒットゾーンが広がる(たとえばランナーが一塁にいて右バッターの場合、一二塁間が大きく広がり守備位置も浅くなる)という効果がある。ピッチャーやキャッチャーのバッターへの集中を削ぐという意味合いもある。数値化の進んだ野球でさえ、やはり数字だけで判断するのは危険ということだ。

サッカーでは、その傾向はさらに強い。まだ野球ほど有効なKPIが発見されていないこともあって、やはりアナログ的な判断に頼らざるを得ないと考えている指揮官は多い。ただ、これは逆にチャンスでもあると言えそうだ。何らかの効果的なKPIを発見して、「数%」の差をつけられれば、それはトップレベルでは大きな差をもたらしうるからだ。

たとえば、監督によっては、「走行距離」「ミス率」などの独自のチーム内の指標を用いているケースがあるという。ただし、これらはやはり注意深く用いるべき数値と言える。

たとえば走行距離。求められる走行距離はチームの戦略によって大きく変わってくるはずだし、ポジションや、相手の用いる戦略によっても変わってくるべきものだ。運動量が重要、それゆえに走行距離が重要な指標であるという考え方そのものも最近は変わりつつある。

近年最強軍団と言われるFCバルセロナは、「所詮人間はボールより早く走ることはできない」ということで、「走らないサッカー」「自分は動かずに相手を走らせるサッカー」を志向している。走行距離は今後も重要ではあるだろうが、戦略も加味した上で、「意味のある」走行距離を測定しないと、有効なKPIとして使うのは難しそうだ。逆に言えば、「意味のある走行距離」とは何かをしっかり定義づけ、独自に活用できれば、ライバルに差をつけることができるかもしれない。

「ミス率」も同様だ。そもそも何をミスとみなすのか、クリティカルなミスと、すぐにリカバリー可能なミスをどう判別し、重み付けするのか。あるいは、体力のある時間帯と疲労がたまっている時間帯のミスをどう重み付けするのか。それらをしっかり勘案した上で、独自の活用ができれば、より勝率の高いチームを作ることは可能かもしれない。

いずれにせよ、未開拓の領域が大きいということは、それだけクリエイティブなKPIを発見できればライバルに差をつけるチャンスであるとも言える。ぜひ選手の選抜や戦術に役に立つKPIの発見、開発を期待したい。

「勝利に結びつく要素」以外の部分をどう測定するか

さて、最後にもう1つ問題提起しておこう。ここまでは、主に「勝利」に寄与するという観点から、それと連関性の高いKPIについて論じてきた。繰り返しコメントしてきた野球のセイバーメトリックスも基本的な発想は同じだ。

ただ、ここで捨象されている大事な要素がある。それは「美しさ」や「感動」という要素だ。特にプロスポーツの場合、勝利は重要ではあるが、それだけが最終的な興行成績を決めるわけではない。勝利(あるいは勝利する可能性)が観客を引き寄せるという側面はもちろん大きいが、プレーの美しさなどが観客を呼ぶという要素も負けずに大きいのだ。たとえばNBAのスーパースター、マイケル・ジョーダンは、単に平均得点30点でディフェンスも優れたシューティングガードではない。彼のプレーの美しさや、試合終盤での神がかり的クラッチプレーを見るためにやってくる観客は多かったはずだ。

サッカーでいえば、ミッドフィルダーであったジネディーヌ・ジダンは必ずしも得点やアシスト数が圧倒的に多かったわけではない。ただ、それだけでは説明しきれないプレーの美しさや圧倒的な個人技、動きのクレバーさというものがあった。それを楽しみに試合に足を運ぶファンは多かっただろう。

筆者個人の例でいえば、やはり全盛期の小野伸二や中田英寿らの創造的なプレーが見たくてスタジアムに通ったものである。お目当ては、特定チームの勝敗よりも目当ての選手のプレーの創造性や美しさであった。

ここでまた大きな課題が浮かび上がってくる。プレーの美しさを指標化することなどできるのだろうか。もちろん、「主観も数が集まれば客観に近くなる」ということで、記者たちに採点してもらうという方法もあるだろう。実際に美を競う競技はあるわけで、何らかの評価基準さえ決めれば、必ずしも不可能とは言い切れない。

しかし、そこで仮に何かのKPIが出てきたとして、それは勝利と連関性が高いKPIと一致するのだろうか?一致するものもあれば、そうではないものもある、というのが現実だろう。

おそらく、フロントは両方のKPIを追ってチーム作りをしようとするだろうし、現場の監督は美的なKPIには無関心かもしれない。なにしろ、チームの成績が悪いとすぐに監督が更迭される世界である。

そうしたせめぎ合いはあるだろうが、個人的にはサッカーもアナルグ的なプレーそのものだけではなく、デジタル的な数字、記録も交えながら多面的に楽しめる日が来ることを期待したい。

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