MBA経営辞書「特異点」 

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特異点(Singularity)

散布図や時系列のグラフを描いたときに、全体の法則性に従わない、「外れた」点のこと。たとえば、各企業の売上高を横軸、利益率を縦軸にとって散布図を描いたとき、ほとんどの企業が「売上げが大きくなれば利益率も上がる」という法則性に従っているにもかかわらず、ある企業のみは小規模なのに利益率が高いとすれば、その企業は、全体の法則性に従わない特異点といえる。

特異点に着目することの最大のメリットは、特異点自体にビジネスチャンスが潜んでおり、特異点発生のメカニズムを解き明かすことで、ビジネスのヒントを得ることができるということだ。たとえば、上記の例で、特異点として位置づけられた企業はニッチ市場に向けて付加価値の高い商品を販売しており、実質上の競合はほとんどいない、という具合である。これが分かれば、他の企業でもそれを参考に何らかの工夫をすることで、利益率を伸ばすことができるかもしれない。

あるいは、ある企業において、時系列で顧客満足度を測定しているときに、ある期だけが突出して満足度が高かったとする。その期に他の期と違うどのような出来事があったかを分析することで、満足度向上のヒントにすることができる。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約800語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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