MBA経営辞書「相関」 

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相関(Correlation)

2つの変数の間に何らかの法則性、連動性がある状態。たとえば、気温が高くなればビールの売上げも上がる、気温が低ければビールの売上げも下がるという連動性がある場合、気温とビールの売上げには相関があるという。

相関には、「正/負」と「強さ」があり、それを数値で表したものを相関係数という。相関係数は、1からマイナス1の範囲内で変動する数字で、「一方が大きくなれば他方が大きくなる」という関係が強いほど1に近づき、逆に、「一方が大きくなれば他方が小さくなる」という関係が強いほどマイナス1に近づく。相関係数の絶対値がゼロに近づくほど「相関が弱い」ことを意味する。通常、ビジネス上意味があるといえるレベルの相関の強さは、絶対値0.7以上程度とされている。なお、相関係数は、数個の異常値に大きく左右されることがあるので、数値だけを見るのではなく、グラフ全体の様子も併せて見る必要がある。

2つの変数間の相関を調べることで、そのビジネスの特性や、法則、勝ちパターンを見出し、ビジネスに活用することが可能となる。たとえばある事業において、各企業の売上高を横軸、利益率を縦軸にとって散布図を描いたところ、仮に右肩上がりの分布となり、相関係数が0.9と高かったとしたら、この事業は規模が大きくなるほど収益性が高くなる規模型事業の色合いが強いものと推定される。であれば、吸収合併による大規模化などが有力な戦略上の選択肢として浮上する。

それとは逆に、売上高と利益率に明確な連動性が見られず、相関係数もゼロに近いとしたら、この事業では規模はそれほど重要な意味合いを持たないといえ、様々な差別化要因や競争要因のある分散事業、あるいは、どの企業も儲けにくい手詰まり事業と推定される。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約800語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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