MBA経営辞書「透明性幻想」 

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透明性幻想(Illusionoftransparency)

他人は自分のことを実際以上によく知っている、あるいは逆に、自分は他人のことを実際以上によく知っていると思い込んでしまう思考バイアス。

透明性幻想は、ポジティブな内容についても、ネガティブな内容についても過剰な方向に働きやすい性質がある。

どちらもしばしば望ましくない結果をもたらす。たとえば、前者(ポジティブ)のケースで、自分は論理的だと自認している人がいたとする。このタイプの人が知人を相手にすると、「彼らは当然、自分が論理的なことをよく知っていて、高く評価しているはずだ」と思い込んで接してしまいがちとなる。

そうしたとき、たまたま論理展開のミスやファクトの不備を突かれると、必要以上に動転してしまったり、攻撃的になってしまったりする。自分の予測と現実のギャップにうまく対応できないのだ。

透明性幻想は、自分の他人に対する認知にも表れる。人間は、なぜか、「彼/彼女のことはよくわかる」という根拠のない自信を持ってしまうのだ。

こうした錯覚が好ましくない結果をもたらしやすいのは、直にコミュニケーションをとっていない相手のことを、伝聞や見た目だけで「よく知っている」と錯覚するような場合である。おとなしいと思っていた相手が、実際に密に仕事を一緒にやる段になると、実はとげとげしい性格だった、というケースは珍しくない。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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