MBA経営辞書「専門偏向」 

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専門偏向(SpecialtyBias)

自分の専門領域のことについては非常に詳しく、様々な問題点が見えたり、解決策のアイデアは湧くものの、視野が狭く、それ以外の要素については見逃してしまったり、そもそも考えようとしない、という考え方の傾向。

たとえば、広告の専門家が、他のマーケティングの問題があるにもかかわらず、広告の範囲内でだけ考えようとするようなケースである。

近年、こうした傾向はますます強まる傾向にある。なぜなら、物事がどんどん複雑化するにつれ、深い専門知識を必要とされる場面が増えたからだ。

専門偏向に陥らないためには、まずは、「専門バカ」であることをよしとしないマインドを持つことだ。「専門バカでかまわない」というマインドを持っていては、ますます専門偏向の視野狭窄に陥ってしまう。

いったんそういう状態になると、他の事柄に目を向けるのが億劫になったり、自己を正当化しようという意識が強くなったりして、ますます専門偏向が進んでしまうからだ。

旺盛な好奇心を持つことも重要だ。そして、自分の専門分野と、一見専門分野以外のことがどのように関連してくるかを考えてみることが求められる。

専門分野について深い造詣があるからこそ、他の世界もよく見える、逆に、他の世界が見えているからこそ、専門分野の深め方がさらに効果的なものになる——そうした姿を目指したいものである。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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