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MBA経営辞書「近視眼」

投稿日:2011/06/13更新日:2019/04/09

近視眼(Myopia)

短期的な効果に目を奪われてしまって、長期的にはかえって好ましくない結果をもたらすような意思決定をしたり、施策を打ってしまったりするという心理的落とし穴。

人間が近視眼的に物事を見てしまう代表的な理由には以下がある。

(1)人間は遠くの(不確実性の高い)未来のものことよりも、予測しやすい短期のことを重視する心理的傾向を持っている。その結果として、たとえば、長期的には良い結果をもたらすようなことであっても、短期の痛みを我慢できない。人間には、同じ量や金額であれば、利得よりも損失を重視する傾向(損失回避の傾向)もあるため、これと複合すると、ますます短期の痛みを避けるようになる。

(2)「そのうち物事は好転するだろう」という楽観的なものの見方をする人間が多い。自信過剰バイアス(自分は他人より良い判断ができると思い込むバイアス)同様、根拠がないにもかかわらず、自分に都合の良い判断をしてしまう。

(3)イマジネーションやシステム思考(独立した事象に目を奪われずに、各要素間の相互依存性、相互関連性に着目し、全体像とその動きを捉える思考方法)が不足している。世の中を俯瞰的に捉えたうえで、「何をしたらどのような結果が起こるか」を掘り下げて考える習慣がない。

このように、多くの原因が複合しているため、近視眼を避ける近道はなかなかないのが実情である。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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