MBA経営辞書「模倣困難性」 

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模倣困難性(Inimitability)

VRIOフレームワークの要素の1つ。通常、希少性とセットで検討されることが多い。具体的な質問としては、「その経営資源を獲得・開発するのは容易か、どのくらいの時間やコストをかける必要があるのか」を問いかける。

模倣が難しい希少資源を持つことができれば、比較的長く競争優位性を維持することが可能となる。たとえば、我が国の清涼飲料のビジネスにおいては、自販機の台数と、その自販機が置かれた立地の良さは、重要なKSFの1つであり、かつ、莫大な投資や、切り替えの場合には粘り強い交渉を要することから、模倣が困難である。

この経営資源で圧倒的優位に立つコカ・コーラ社は、これを活かして、「爽健美茶」「アクエリアス」「ジョージア」といった、カテゴリー内でも後発の商品をあっという間にカテゴリー内シェアナンバーワンの商品にした。

逆に、自販機の台数や立地で圧倒的に劣位にあったペプシコーラは、自力での販売を諦め、日本での営業権を第2位の自販機網を持つサントリーに譲っている。

模倣困難な経営資源は、買収によって手に入れることも多い。たとえば、P&Gは、買収によって、ジレットの持つ技術特許やブランドイメージを一気に獲得した。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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