MBA経営辞書「範囲の経済性」 

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範囲の経済性(Economiesofscope)

範囲の経済性とは、経営資源を他事業と共有化することで、その事業単独でやったのでは実現できないコストメリットを得ることを指す。シナジー(相乗効果)と意味合いはかなり近い。

事業が異なっていても、費用を共有できる場合、単独で一方の事業のみを行う企業よりもコスト優位に立てることがある。たとえば、生理用品事業と使い捨てオムツ事業は、技術開発(吸水体技術など)、原材料仕入れ、営業(対スーパー、ドラッグストアなど)といった様々な企業活動に関して経営資源の共有、すなわちコストの共有ができるため、どちらか一方の事業を単独で行う企業よりもコスト優位に立てる。事実、この2つの事業については、わが国では、シェアに差はあるものの、ユニ・チャーム、花王、P&Gの3社がトップ3を占めている。ユニ・チャームなどは、吸水体技術を軸に、ペットケア事業(ペットのトイレシステムなど)を拡大し、ユニ・チャームペットケアという子会社を成長させた。

なお、範囲の経済性が効くからといって、必ずしもその事業で成功できることを意味しない。むしろ、油断から事業運営がおろそかになり、かえって競争力を落としてしまう例も少なくない。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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