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MBA経営辞書「修正内部収益率法(MIRR法)」

投稿日:2011/01/24更新日:2019/04/09

修正内部収益率法(MIRR法)(ModifiedInternalRateofReturnMethod(MIRRMethod))

プロジェクトから得られるキャッシュフローをより現実的な利率で再投資することを前提として、内部収益率を求める方法。

IRR(内部収益率)は、投資評価の手法として分かりやすい方法ではあるが、キャッシュフローをIRRの値で再投資することを前提としている点が1つの欠点とされている。

たとえば、あるプロジェクトでは、プロジェクト期間中、毎年1000万円のキャッシュフローがあり、IRRが15%と計算されたとする。しかし、実際にこのIRRを達成するためには、毎年の1000万円をプロジェクト期間中年率15%で運用し続けなければならない。だが、実際にはこの1000万円を年率3%程度の預金に入れてしまうこともあるだろうし、反対にもっとハイリスク・ハイリターンのプロジェクトに投資することもあるだろう。つまり、必ずしもすべてのキャッシュフローをIRRと同じ利率で再投資できるとは限らないのである。

そこでMIRR法では、毎年のキャッシュフローをより現実的な利回りで再投資するものとする。たとえば、上記プロジェクトの例では、毎年のキャッシュフローを年率7.5%で運用できるものとする。そうして各年のキャッシュフローが、プロジェクト最終年にどれだけの価値となるかを求め、これを足し込み、ターミナルバリュー(TV)を求める。

その上で、
PVコスト=TV/(1+MIRR)nとなるMIRRを計算するのである。

PV(ProjectValue)コスト:プロジェクトにかかる投資額の現在価値
TV(TerminalValue):プロジェクトから得られるすべてのキャッシュフローの最終的な価値の合計額
n:プロジェクトの年数

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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