MBA経営辞書「MFTフレーム」 

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MFTフレーム(MFTFrame)

要素技術(シーズ)と市場ニーズの間に、「ファンクション」(効用)という概念をおくことで、製品化や事業化のイメージを容易にすることを意図したフレームワーク。コンサルティング会社のアーサー・D・リトルによって開発された。Mはmarket、Fはfunction、TはTechnologyの頭文字をとっている。もともとテクノロジー・マネジメントの用語であるためTechnologyという語を用いているが、これは経営資源や強みと読み替えて、メーカー以外の企業が用いてもかまわない。

たとえば、「刑務所」という施設がどのようなファンクションを持っているかを考えてみよう。1つの例として、「セキュリティ性が高い」というファンクションが考えられる。では、このファンクションを生かす市場はないだろうか?たとえば、セキュリティ性の高さから要人警護のビジネスが考えられる。危険人物に狙われたVIPを刑務所に匿うという発想だ。

実際に刑務所で行われている事例としては、大学入試などのテスト問題の印刷がある。これは、刑務所は人の出入りが少なく物の管理も厳重なので、民間の印刷会社で印刷するのにくらべると格段に漏洩のリスクが少なくなるからである。

また、「一般の人が見る機会のない珍しい場所である」というファンクションに気づけば、社会科見学的なツアーが考えられる。実際に網走刑務所などは、見学ツアーが組まれ、観光資源となっている。

刑務所を本来の目的である「囚人を閉じこめて更生させる場所」としか見ることができなければ、こうしたアイデアは出てこない。刑務所の隠れているファンクション、価値を見出すことで、新しいビジネスのアイデアが生まれたのである。

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