MBA経営辞書「節税効果」 

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節税効果(TaxShield)

負債の利子費用が税控除の対象となることから、事業や企業の経済的価値が増す効果。ファイナンス理論では重要な意味合いを持つ。

例えば、無借金による以下のプロジェクトを考える(減価償却、投資、運転資本増分は相殺されてゼロになるものとする)。

営業利益100
税金(40%)40
FCF60

このプロジェクトでは、FCFの60がそのまま投資家である株主のリターンとなる。ここで、負債を活用し、利子費用が20発生するケースを考える。すると、

営業利益100
利子費用20
税前営業利益80
税金(40%)32
FCF48

となる。株主にとってのリターンは60から48へと12減少するが、債権者のリターンである利子費用が20となるため、投資家全体としてはリターンが8(20×40%)増えることになる。

負債を適切に活用することが企業価値を増すということは、わが国でも認識が浸透しつつあり、借入れを行い、それを配当や自社株買いにあてる企業も増えている。
なお、過度の負債は、利払い負担を増やし、また投資の柔軟性を殺ぐことから、かえってマイナスになる。

次回は「ポートフォリオ」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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