MBA経営辞書「格付け」 

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格付け(Rating)

社債などに対する評価の指標。個別の債券に対して、約定通り元本と利息が支払われる確実性を、AAAやAa1などの符号で表示する(格付け会社ごとに表記ルールは異なる)。

格付けには、企業(発行体)が格付け会社に格付けを依頼して取得するものと、格付け会社が独自の判断で格付けをするもの(勝手格付け)とがある。また、長期債と短期債は、別々に評価される。

格付けは、高くなるほど債権の金利が低くなる(企業側にとって有利な調達ができる)。また、債券の金利だけでなく、銀行から資金を借入る際の金利にも影響する。

格付けを理解するうえで注意しなければならないのは、格付け会社が評価しているのは、あくまで「信用リスク」だということである。決して企業の全体的な経営能力を評価しているものではなく、必ずしも企業価値とは結びついていない。

たとえば、企業が新しい技術に投資し、将来大きなリターンを得られる可能性が出れば、企業価値は上がり株価も上昇するだろう。しかし、投資がキャッシュフローを圧迫すると、債務履行の確実性を下げてしまうから、格付けの観点からはマイナスとなる。

いずれにせよ、(効率的な)市場が価格を決定する株価と、特定の機関が自己の判断で行う格付けの差異は明確に意識しておくべきであろう。

次回は「信用リスク」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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