MBA経営辞書「需要価格設定」 

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需要価格設定(demandpricing)

市場セグメントごとに、価格を変化させる価格設定の方法。需要志向の価格設定手法の一つ。
顧客層(学割など)、時間帯(深夜料金など)、場所(グリーン車など)によって、異なった価格が提示される。OEM(委託先のブランド名で生産すること)供給と一般ルートでも、中身は同じ製品であっても、卸売価格が異なってくる。

需要価格設定は、これを適切に行うことで、利益の最大化を図ることが可能となる。例えば、缶ジュースであれば、山頂や、競争の激しくない海の家であれば、多少価格が高くても需要はそうは減らない。もし同じ需要量が見込めるのであれば、例えば100円ではなく、150円や200円といった値付けをする方がはるかに有利である。

なお、こうした差別価格は、高い価格を提示されたセグメントの顧客が、低コストで、安い価格の商品・サービスを購入・利用できる場合には(価格の裁定が働く場合には)成り立ちにくい。たとえば、もし学割のチケットが、学生証の提示なく購入でき、かつ利用にあたって提示も求められないとしたら、正規料金は成り立たなくなってしまう。

需要価格設定を最も効果的に用いた例としてよく取り上げられるのが航空業界である。航空業界では早い時期から、CRS(ComputerReservationSystem)と呼ばれるシステムを導入し、顧客のさまざまなニーズや購買行動に対応し、極めて多様な価格設定を実現することで収益の最大化を図った。

次回は「減価償却」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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