MBA経営辞書「コストプラス・プライシング」 

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コストプラス・プライシング(cost-pluspricing)

実際にかかったコストに、利益を上乗せして価格を算出する方法。原価志向の価格設定手法の一つ。この手法は、売買契約は成立しているものの、事前にコストがはっきりしない場合などに多用される。建設業界や、システム開発業界などでよく用いられる。

この方法には、売り手側にコストダウンの意識が働かないといった問題がある。売り手が買い手に対して強い交渉力を持っている時には、買い手に対して余分にかかったコストを転嫁しようとする場合もある。従って、買い手としては、支払額の上限を決めるなど、ある程度の歯止めを設けておくことが必要である。

なお、原価志向の価格設定手法としては、他に、マークアップ・プライシング(markuppricing)もある。これは、仕入原価に、一定のマークアップ(上乗せ)を行って価格を算出する方法で、主に流通業で用いられている。一種のコストプラス・プライシングと考えられる。
マークアップの度合いは、その製品が薄利多売型のコモディティであるか、あるいは回転率の低い高級品であるか、という点に大きく左右される。通常、食品のようなコモディティは利幅が薄く、逆に宝飾品のような高級品は50%以上の利幅が設定されることが多い。

次回は「需要価格設定」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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