MBA経営辞書「データベース・マーケティング」 

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データベース・マーケティング(databasemarketing)

顧客の属性や過去の取引履歴、DMの発送記録情報など顧客に関するデータや情報を一元的に管理、蓄積し、さまざまな角度から分析したうえで効果的な販売施策を講じるマーケティング手法。良質な顧客を囲い込むとともに、その顧客生涯価値を最大化することを意図している。
データベース・マーケティングでは、蓄積された顧客情報をもとに、何らかの有効な仮説を立て、検証する。そしてそれをもとに新しいマーケティング施策を生み出し、ターゲット顧客にアプローチしていく。たとえば、幼児教育の顧客のうち、特定の属性の顧客は小学校や中学校でも特定のサービスを利用すると言う傾向が強ければ(あるいは逆に弱ければ)、それを踏まえてDMをうつことでマーケティング効率を高めることができる。
データベース・マーケティングでは、大量の情報の蓄積と加工が必要となることから、IT、特にデータ処理技術への投資が欠かせない。特に近年は、データマイニングやテキストマイニングのように、コンピュータの高いデータ処理能力を前提とした分析方法が登場したことも、この傾向に拍車をかけている。逆に、こうした手法が登場したがゆえに、何の仮説もなく、闇雲にデータを蓄積するようになり、死蔵されるデータが増しているとの意見もある。
なお、近年では、個人情報の保護意識の高まりの中、コンプライアンスへの配慮が強く求められるようになっている。たとえば、同じ会社の中であっても、当初のデータ収集の目的以外には用いないなどの規制を設ける会社が増えている。企業にとっては、情報の有効活用とコンプライアスの中での難しい舵取りが求められる時代となっている。

次回は「サービス・マーケティング」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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