MBA経営辞書「定性データ」 

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定性データ(qualitativedata)

強い/弱い、きれい/きたない、快/不快など、直接には数値化しにくい情報のこと。個人の主観や感性に委ねられがちな領域に多い。一般には、テキストデータを指して使う場合が多いが、広義には画像や音声の生データなども含む。
定性情報はそのまま分析をしたり、比較をしたりするのが難しいため、経営の重要な意思決定の際に用いるには不向きな面もあるが、これは必ずしも定性情報が定量情報に比べ劣っている、あるいは重要性が低いということを意味するものではない。たとえば、顧客からのクレームや、逆に感謝の生の声(文字通り、音声や画像データのほうがより影響力が大きい)は、まさに現場で起こっていることをビビッドに伝えるものであり、仮に少数であっても経営の意思決定に大いに参考になる。逆に、数値化された満足度やクレーム件数だけに頼っていては、真に競合と差別化できるような大胆な意思決定はしにくくなるだろう。
定性データは、定量情報以上に、良い情報ソースの確保が重要になる。例えば、ある出版社は、雑誌記事の充実を図るため、読者アンケートとは別に、外部識者からなるモニターパネルを非常に充実させており、ここで得られた声を紙面作りに活かしている。また、多くの企業のマーケティング部門では、商品開発に活かすためのフォーカスグループの人選に大きな労力を割いている。

次回は「定量データ」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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