MBA経営辞書「株式公開」 

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株式公開(initialpublicoffering)

未公開企業の株式が、不特定多数の投資家が購入できるよう市場に売りに出されること。これにより、企業は、特定少数の人たちが所有する会社から、不特定多数の株主によって所有される企業となる。
株式公開を目標とする起業家は多い。株式公開をすることで、以下のメリットが得られるからだ。第一に、保有株式を売却することで多額のキャピタルゲインが得られる。また株式資産・担保価値や換金性もより向上する。第二に、金融機関や顧客等からの信用が高まり、世間一般の認知度も高まる。その結果、信用力・知名度が増し、従業員の採用も容易になるし、さらなるビジネスチャンスにつながる可能性も高まる。第三に、資本市場からの資金調達が可能になり、資金調達の選択肢が増す。第四に、従業員の帰属意識やモラ−ルが向上する。また、ストックオプションや持株会の制度を通じて、モチベーションを喚起することも可能である。第五に、株式公開をするためには厳しい審査基準があるのだが、これをパスするために内部管理体制を整備、強化しなければならない。その結果として会社の経営基盤が安定する。
このように良いことばかりに見える株式公開であるが、デメリットも存在する。たとえば、投機的投資家や大企業などに株式を買い占められ、経営権が奪われる危険が生まれる。

次回は「株式譲渡」を取り上げます。

▼「MBA経営辞書」とは
グロービスの講師ならびにMBA卒業生など、幅広い分野から知を結集して執筆された、約700語の経営用語を擁する辞書サイト。意味の解説にとどまらず概念図や具体例も提示し、マーケティング、ファイナンスなどの分野別に索引できる。今後、検索機能ほかサイト機能の追加を行う一方、掲載用語を1000語程度まで拡充した上でサイト上でのご意見の収集ならびに監修の実施を通じた更なる精緻化を図り、グロービス編著のベストセラー書籍『MBAシリーズ』と併読いただける書籍として出版を予定している。

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