長寿企業はお金の使い方がうまい 

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長寿企業は、「身の丈に合った経営をしている」と言われ、質素倹約を徹底しています。

例えば、名古屋の長寿企業、岡谷鋼機は上場しているので不特定多数の株主に株式を持ってもらっていますが存在します。その内訳を見ると、上場した現在においても社長や岡谷不動産が17%程度の株式を保有しています。また、古くから取引がある銀行や企業、従業員の持株会が、23%程度の株式を持っています。短期で売買せず、会社を裏切ることがないようなところに、合わせて40%程度の株式が集中しているのです。こうなれば、かなり安定的に意思決定を行うことができ、上場という道を選びながらも、安定した経営を担保しているのです。

取引の内容を見てみましょう。商社である岡谷鋼機の取引先は、2000社にわたっています。そのために、1社や2社との取引がうまくいかなくなったとしても、生じるインパクトは小さいのです。売上高で見てみると、一番大きな取引先の売上が全売上に占める割合は2~3%に過ぎません。最大の取引先が倒れたとしても、売上においては3%を占めているだけですので、岡谷鋼機が倒れることはないのです。

また、長寿企業は、現在とは比べ物にならないくらい土地や株の価格が安い頃から、商売を続けています。そのために、良いところに土地を持っていたり、優良企業の株式を持っていたりするのです。これらの点も、「日本型サステイナブル企業」の安定経営において大きく貢献している場合が多くなっています。

質素倹約を促す行動とは?

これらの長寿企業は、質素倹約を保つための行動様式を自社に埋め込んでいます。例えば、大阪のヒガシマル醤油は社内通貨を発行し、コストコントロールをしています。岡谷鋼機は、投資という案件に関しては、たとえその金額が極めて小さくても、社長が出席する役員会議にかけることにしています。十何代も続いているある大企業では、次の代に経営を渡す際に無借金の状態にするというルールを課していました。

企業自体が質素倹約を体現し、お金の重要性を意識した経営をしているところが、日本型サステイナブル企業の大きな特徴となっているのです。会社経営においてお金をどのように使い、どのように貯めていくかという点に、経営者の価値観は如実に表れます。この点、注目したいところです。

(本記事は、FM FUKUOKAのラジオ番組「BBIQモーニングビジネススクール」で放送された内容をGLOBIS知見録用に再構成したものです)
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