・・・裏に何かある 

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理系、戦略コンサル出身。ビジネススクールでは論理思考を教える“男性脳”の筆者が、摩訶不思議な存在である女性と女性の脳を観察、分析するコラム第10回のテーマは、女性に関する疑問。女性の言葉の2面性についてです。はたして、どんな結論になるのでしょうか?お楽しみください。

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前回(第10回「聖女と魔女がいる)に続いて今回は「男性」&「女性」のことをテーマに選んでみた。(というか、考えたら、全てのテーマが「男女」の違いなので、断る方もおかしい・・・と気づいてしまった・・・まっ、いいか)

今回は、男性4人、女性1人という飲み会でのこんな会話からスタートしてみよう。ちなみにカッコ内は、いつものように心の声だ。

女: 実は、彼氏と喧嘩してしまったのですが・・・。

男: 何があったの?
(興味深々!でも、あまり表情に出さないようにしなくては・・・)

女: この前、彼と電話していたら、何か彼の気に障ったらしくて・・・でも、それが何なのかよく分からなくて・・・。

男: 具体的にどんな話をしたか覚えてる?

女: はい。その電話をもらった時、会社のこととかが色々溜まっていたので、ずっと私が話していたんです。でも彼、優しいから、ずっと聞いていてくれて。ただ、電話切る時に、“流石に自分のことばかり話しては悪かったな”と思ったので、彼に「何か話したいことはある?」って聞いたんです。

男性一同: それはだめだよ~。
(男性は、みんなそう思うんだ)

女: どうしてですか?

男: 「何か話したいことある?」って聞かれたら、相手は、上から目線で聞かれた気がするんじゃない?

男: 本当は、「私が話し過ぎちゃったので、あなたにも話したかった事があるんじゃないかと心配になったの」っていう事を伝えたかったんでしょう?

女: はい。

男: だったら、そのことをそのまま直接伝えれば大丈夫だったのに。

男性一同: そうそう!
(やっぱり、男性は、みんなそう思うんだ)

女: えっ、そうなんですか?

この後、他にも喧嘩になった時の話を女性から聞くことになるのだが、その度に、男性陣からは「直接言えば大丈夫だよ」という話が繰り返された。俗に言う「男性は直接話法、女性は間接話法」という話だが、今回はこのテーマを取り上げることにする。

話を戻そう。先の会話があった晩の男性陣からのアドバイスをまとめると、こんな感じだ。

・女性の言葉の裏側には、別の意図が隠されていることがある(というか、多分それが普通かも)
・彼氏としては、その裏側に何らかの意図の方を感じると、多くの場合、身構えてしまうので、意図を隠さずそのまま直接話してもらった方が良い

その彼女は、後日、彼にその時の気持ちをストレートに話したところ、彼から「率直に言ってくれてありがとう。そう具体的に言ってくれたら嬉しい」という反応があったとのことで、無事解決したことを付け加えておく。

さて、ここからが本題になる。

1. なぜ男性は、ストレートに言われた方が良いのだろうか?
2. なぜ女性は、ストレートに言わないのだろうか?

順に考えてみたい。

男性がストレートに言われた方が良いのはなぜか?

もちろん、「ストレートに言わない」ということは女性に限った話ではなく、男性にだってある。ただ、男性と女性とでは微妙な、と言うか、根本的な違いがあるように思う。件の女性の彼氏がストレートに言われて「嬉しい」と言ったのはなぜか?男性と女性で、どんな違いがあるのだろうか?

その答えは、その飲み会の会話の中にあった。

男1: 男性は、競争環境にさらされている仕事の中で、言葉の裏側の意図を読み取ることが求められる状況というのを嫌と言うほど経験している。仕事で疲れを感じるのは、そんな時だ。

男2: 「腹を割って話そう」という言葉がある。これは、“内心を包み隠さず、ストレートに話をしよう”と言う意味だが、そういう言葉があること自体、ストレートに話さないのが通常であるとも解釈できる。

男3: 「腹を割らない」状況では、お互いに「腹を探り合う」ということになるのだが、それは相手を100%は信じていないという状態にあることを意味している。例えば、競合関係にある相手の場合など。

男1: 逆に、信頼し合うと、腹を探る必要がなくなるので、ストレートに話ができる。

男2: だから、気を許している彼女とはストレートに話したいし、話してほしいと思う。

といった具合だ。

まとめると、
・相手を信頼できない環境では、男性もストレートに話さないことは多々ある
・相手を信頼している環境では、ストレートに話したいと思っている

ということであり、

・彼女との関係は、いわば身内の関係と思っているので、ストレートに話していたい

ということになる。

だとすれば、件の彼女が、「何か話したいことはある?」と聞いた時の、彼氏の頭の中を想像すると、

(彼氏の頭の中)
1. 「何か話したいことはある?」だって!?
2. あるに決ってるじゃないか!
3. どうして、そんな上から目線で聞くんだよ・・・。
4. 俺を下に見てるのか?
5. それとも喧嘩を吹っ掛けてるのか・・・?

なんていう状態になっていたのかもしれない。これは、彼女からすれば予想もしていない反応だっただろう。要は、お互いの考えが完全にすれ違っていた状況だったと想像できる。

女性がストレートに言わないのはなぜか?

先に断わっておくが、この答えはさっぱり分からない(笑。・・・いや笑い事ではない)。が、それではこの話は終わってしまうので、彼女の話を掘り下げて考察してみたい。

なぜ、彼女は「私が話し過ぎちゃったので、あなたにも話したかった事があるんじゃないかと心配になったの」とは言わずに、「何か話したいことはある?」と言ったのだろうか。

その心の動きを推理してみよう。
(女性の読者にとっては自明のことかもしれないが、男性読者のためにもここは分解しておきたい)

1. 話し過ぎた、と我に返る
2. 彼にも話したいことがあったはず、と推察する
3. ヤバイ!このままだと彼に嫌われてしまう、と焦る
4. まずは彼の話を聞くという“できる女”にならなきゃ、と理想を追う
5. でも、彼は自分から話すきっかけを掴めないかもしれない、と慮る
6. 私からきっかけを作ってあげよう、と思いやる
7. 「ね、話したい事ある?」、と素直に聞く

というのがわりと素直な解釈。

ちょっと意地の悪い解釈をするとこうなる。

1. 話し過ぎた、我に返る
2. 彼にも話したいことがあったはず、と推察する
3. ヤバイ!このままだと彼に嫌われてしまう、と焦る
4. でも、今から話を聞くと明日に響いてしまう、と現実を見る
5. とりあえず、“話を聞く姿勢を見せた”という状況を作っておこう、と計算する
6. ただし、言外に“今から話し始めないでよね”の意味は込めておこう、と企てる
7. 「ね、話したい事ある?」、と演じる

ロマンチストモードで解釈すると前者になる。一方、「腹を探り合う」モードだと、後者の解釈になる。

いずれにしろ、こういう話し方をしてしまう女性の心理は理解できなくもない。と言うか、正直、上記の想像があたっているという自信は皆目無いのだが・・・。ただ問題なのは、その方法を男性に使うことにあるのだと思う。(ここは、個人的に強くそう思う)

思い出していただきたい。彼女の彼氏は、気分を害したらしいのである。それを事実とするなら、彼氏は後者の「腹を探り合う」モードになって、彼女の言葉を解釈してしまったのではないか?

なぜなら、ロマンチストモードであれば、「そういう風に気を回して聞いてくれたんだ。なんて、可愛い女性なんだ」となって良さそうなものなのに、そうなっていないからだ。

ここで読者は疑問に思うだろう。

「男性は、ロマンチストなのではないか?」「なのに、何故彼氏は、ロマンチストモードではなかったのか?」

私の推理だが、彼氏は彼女の言葉のトーンから「言葉の裏に、何か別の意味がある」と感じ取ってしまったのだと思う。だから、そうなった瞬間から、彼女を「腹を探らなくてはならない相手」という風に感じ、彼女との間に距離を感じてしまったのではないか。

だから、女性のみなさん、結論である。

身内の男性や、親しい男性には、ストレートに話をしてはいかがだろうか?

一方で、男性諸君!女性の言葉の裏側には、確かに意図がある。だけど、それが普通なのだから、その裏側の意図を「ロマンチストモード」で解釈してはどうだろうか?そうすれば、すれ違いの多くの状況が救われる気がする。

(心の中の)K女史: 私はいつもストレートに話しているけど・・・

えッ????
ということは???
・・・うーん、怖くて、考えたくない・・・・

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