やり遂げるための仕組みを作ろう ―『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』 

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「頑張っているのに思ったように成果が出ない」「どうでもいい作業に追われて本当に重要な仕事ができない」――。このような悩みを抱えているビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。

そんな方にお薦めなのが『エッセンシャル思考 最小の時間で成果を最大にする』です。本書では、多くの瑣末なものから本質(エッセンス)を見抜き、確実に実行するための「見極める技術」「捨てる技術」「仕組み化の技術」が丁寧に記されています。これらの技術はそれぞれが単独で成立するものではなく、1つのサイクルとして成立するので、日頃からそのサイクルを回していく必要があると説いています。

本書が提唱していることの中で、私が特に優れていると思った点は以下の3つです。

1)無駄を減らすのではなく、本質的なものを自ら選択する
世の中にある仕事や機会の多くは魅力的に映るものが少なくありません。しかし、その中で本質的なものは極少数なので「本質的なものを自ら選択する」ことが重要です。多くの人はそれをすることなしに、魅力的に見えるものをたくさん取り込もうとして処理の効率を上げることばかりに注力してしまいがちです。本書を通して、この過ちに気が付くことができます。

2)目標/目的を「かなり明確」から「完全に明確」にする
目標/目的が完全に明確でなく、曖昧な部分が残ってしまうと、どうでもいいことに時間とエネルギーを消費してしまいます。その弊害は「表面的な自己演出に囚われる」「何でも屋になる」という2つのパターンとして現れてくるようになります。望む結果を得るための道筋が明確でないために、他人の目ばかり気にしてしまい表面的な自己演出に囚われてしまいます。また、目的が曖昧なため、多くのことに少しずつ手を出してしまうことで「何でも屋」になってしまいます。成功するために不必要なことを切り捨てるためには、目標/目的を徹底して「完全に明確」な姿にすることが重要なのです。

3)自動的にうまくいく「仕組み」を作る
多くの人にとって「分かる」と「出来る」のギャップは大きなものではないでしょうか。実行できないのは、努力や根性が足りないからではありません。本書では、実行する際に努力と根性に頼るのではなく、努力や根性が要らないように、無意識で実行するための「仕組み」化を提唱しています。

膨大なタスクを前にすると、「とにかく頑張ろう」と思考停止し、長時間労働と体力で勝負してしまう方は多いと思います。私自身もそうなりがちです。しかし、それではいつまでたっても最速で成果を出すことはできないでしょう。「最も重要なことは何だろうか」「目標/目的は完全に明確だろうか」「どうやったら効果的にやり遂げられるように仕組み化できるのだろうか」とエッセンシャル思考で考え続けることが大切なのです。

本書を読んでこうした自分の癖を見直すことで、「最小の時間で成果を残すことができる人」に一歩近づけるのではないかと思います。

『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』
グレッグ・マキューン (著), 高橋 璃子 (翻訳)
1,600円(税込1,728円)

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