・・・聖女と魔女がいる 

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理系、戦略コンサル出身。ビジネススクールでは論理思考を教える“男性脳”の筆者が、摩訶不思議な存在である女性と女性の脳を観察、分析するコラム第10回のテーマは、女性に関する疑問。女性の2面性とは? です。はたして、どんな結論になるのでしょうか?お楽しみください。

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前回(第9回「女は、共感の生き物」って本当?)に続いて今回も「女性」のことをテーマに選んでみた。

まずは、こんな会話の場面からスタートしてみよう。断わっておくが、あくまで例え話であって、個人的な経験ではない(と、しておいてほしい)。
ちなみにカッコ内は、いつものように心の声だ。

男: おはよう!

: ・・・・おはよう・・・
(おや?昨日は、あんなに機嫌が良かったのに。どうやら今はちょっと機嫌が悪いらしい)

男: どうしたの?何かあったの?

女: 何かあったのではなくて、先に謝らなきゃならない事があるんじゃない?

男: え?

女: 昨日は、ちょっと飲みすぎてたんじゃないの?

男: そうか?そうかもしれないけど。

女: あなた、以前「もう飲みすぎない」と言ったわよね。いつも約束したこと忘れるのよね。×××の時にも、決して謝らなかったじゃない。あなたとはもう一緒にいられないは!
(そんなこともあったような・・・でも、話変わってない??)

男: なんで、そんな昔のことまで蒸し返すんだよ。だいたい、よくそんなこと覚えていられるよな。それに結論が飛躍しすぎてない?

女: 何言ってんのよ!ごまかさないでよ!
(・・・・・・)

まさに、「第3回 ・・・溜めるんだ」に書いたとおり、関連性はない過去の話まで持ち出されることがあるという話だ。(ひょっとすると、女性から見ると、関連性あるのかもしれないが・・・最近、そんな気がしてきた・・・)そんな時の女性は、男性から見ると「魔女」モードに入っている様に感じてしまう。

ところが、上記の様な会話があったにもかかわらず、翌日には、彼女自身がまた「聖女」モードに入っている場合がある。これはどう説明したらよいのだろう。
(断わっておくが、あくまで例え話である)

ここで言いたいのは、ある時は「聖女」のように優しい女性が、ひとたび激高すると「魔女」のごとく怒りだし、かと思うと再び翌日には「聖女」の様に戻るといった、2面性を合わせ持っているように見えるのはなぜか・・・・ということなのだ。

しかも、女性自身が、その2面性に戸惑っている様に思えてならないのだが・・・。(あくまで例え話である)今回は、この点を考えてみたい。

どのようにして、聖女が魔女になるのか?

まず、私の疑問を整理すると、

【疑問】 なぜ、女性は感情が高ぶると、昔の事を思い出し、本心ではない事まで口に出してしまう(=「魔女」モードと名付けよう)のだろうか?

という事になる。

そこで、人間の脳について少し調べてみた。あまり知られていないかもしれないが、右脳に損傷を受けると、肯定的な感情に支配され、左脳に損傷を受けると、否定的な考えに支配されるという研究報告だ。簡単に言ってしまえば、人間の中には、否定的な感情と肯定的な感情が常に別々に存在しているということだ。そして、否定的な感情は主に右脳から生まれ、肯定的な感情は主に左脳から生まれるということでもある。なんだか、最近のディズニー映画『インサイド・ヘッド』的な感じがする。

なぜこんなことになっているのかというと、人間というものが、常に未来の出来事を予測しながら生きている動物であるからだ。右脳は「失敗」の可能性を検討し、左脳は「成功」の可能性を検討しながら、その結果を総合的に判断するというメカニズムを持っているというのだ。

そうすると、「楽観的な人間」というのは、右脳と左脳の考えていることを統合する機能のうち、左脳の楽観的な意見を選択する傾向が強いに過ぎず、心の中には悲観的な意見も持ち合わせているという事になる。

これは、今回の2面性を考える手掛かりになるのではないか?

悲観的な右脳、楽観的な左脳

話を簡単にまとめると、

右脳 = 悲観的
左脳 = 楽観的
統合する脳 = 悲観的か楽観的かを判定(ただし、選択に偏りがある)

となる。

さらに、一般的に言われている「男性は左脳派で分析的」「女性は右脳派で感情的」というのを組み合わせてみるとこんな感じになる。

右脳 = 悲観的 & 感情的
左脳 = 楽観的 & 分析的
女性の統合する脳 = 右脳(悲観的)の意見を採用する傾向にある
男性の統合する脳 = 左脳(楽観的)の意見を採用する傾向にある

さて、これを私なりに解釈すると、こんな感じになる。

仮説19: 多くの女性は、悲観的に考える右脳の判断を元にする傾向が強い。結果、右脳がもつ感情い的な面も表に出やすい

誤解されそうなので断っておくが、ここで言っているのは、「傾向が強い」のであって、逆の思考を全くしないというのではない。男性にも感情的な面、悲観的な面はあるし、女性にも、楽観的な面、分析的な面はある。ただ、そうではない傾向が強く出るという事だ。かつ、全ての女性が同じと言っている訳でもない。

話が横道にそれるが、「第6回 かめはめ波って打てるの?」の回では、男性は「ファンタジーはいつか実現する、と信じても許される世界」を好むと分析したが、脳の構造的にも「楽観的」にファンタジーを信じやすいのかもしれない。

さて、この仮説と、「女性の2面性」はどう関係しているのだろうか?

魔女モードに対峙するには…

さて、ここからは妄想になるのでお許し願いたい。

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通常であれば、「悲観的&感情的」な判断を選択しがちになる傾向が強い女性がいたとして、その女性の感情が激すると、脳全体が活性化され、もう一方の「楽観的&分析的」な異なる考えも表に出てきてしまう。

そうすると、日頃は支配的な「悲観的&感情的」な脳から見ると、とても違和感のある状態となり、それがますます不安な気持ちを助長してしまう。脳全体が不安定な状態になってしまうのを避けるため、脳は「楽観的&分析的」な考えを抑え込もうとして、より「悲観的&感情的」な考えを強めようとしてしまうのではないか。結果的に、より強く「悲観的&感情的」な考えに支配されてしまうので、感情がさらに激化しているように見えてしまうのではないか?

しかも、これは本人の意識しないところで起きてしまうので、後で、本心ではない事に気づくし、かつ、自分でも戸惑ってしまうのではないか?

そうだとすると、「左脳的=分析的」男性と、「右脳的=感情的」女性が喧嘩となり、女性側が感情を激化させてしまった場合は、自分の内部に相手の男性が持つ「左脳的=分析的」思考パターンが表面に出てきてしまい、かつ喧嘩しているので、自分の内部の思考を否定することが、相手の思考を否定することと結び付き、エスカレートしてしまうのではないか?要は、これが「魔女」モード。

逆に、感情が高ぶったとしても、「左脳的=分析的」男性の考えを肯定しようとしている状況であるなら、感情が高ぶれば高ぶるほど、共感してしまうという面になる。こらが「聖女」モードとなるのでは?

ここまで考えると、最初の疑問点は、私的には理解できるようになった。

【疑問】 なぜ、女性は感情が高ぶると、昔の事を思い出し、本心ではない事まで口に出してしまう(=「魔女」モードと名付けよう)のだろうか?

【解釈】 自分の内面にある「左脳的=楽観的&分析的」な考えが表に出てきてしまうが、不安なのでそれを否定する結果、より「右脳的=悲観的&感情的」な考えが強まるため、その「感情」から連想される昔の事を引き合いに出してしまう。当然、それは昔の忘れた感情なので、現時点から見ると「本心ではない」。

こうなってくると、対策も考えることができる。

【対策】 例えば、相手の女性が「右脳的=悲観的&直感的」なタイプで、男性側が「左脳的=楽観的&分析的」である場合は、相手の感情が激化してきた時は、男性側の「楽観的&分析的」考えを抑える。もし、男性の内部にもある「悲観的&感情的」考えで、彼女と共感できそうなら、その「感情的」な考えに従うようにする。

要は、相手と自分の中にある2面性を認めるという事が鍵になるのではないか?

(心の中の)K女史: だけど、なんだかんだ言って、奥さんは本気で怒っているんじゃないの?

・・・怖くて、考えたくない・・・・

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