忙しいからこそ“学ぶ”!? グローバル人材の条件とは? 

堀義人出演/BSジャパン「日経プラス10」より
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BSジャパン「日経プラス10」に、グロービス経営大学院 学長、グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナーの堀義人が出演。堀の発言を中心にリポートします。

番組名: BSジャパン「日経プラス10」
放映日: 2014年10月24日(金)
出演: 小谷真生子氏(メインキャスター)、山川龍雄氏(キャスター)、水原恵理(サブキャスター)、堀義人(ゲスト)
概要: 忙しいからこそ“学ぶ”!? グローバル人材の条件とは?~今月、オンラインの遠隔授業でMBA(経営学修士)が取得できるプログラムが開講した。住んでいる場所や国に関わらず学ぶことができるという。グローバル化が加速するなかで、私たちは何をどう学ぶべきなのか。そして、求められる人材の条件とは~

【番組スタート】
小谷: 
では、今夜のゲストをご紹介いたします。グロービス経営大学院学長で、グロービス・キャピタル・パートナーズ 代表パートナーの堀義人さんです。こんばんは。よろしくお願いします。

堀: よろしくお願いします。

小谷: 堀さんは日本各地でリーダー育成をなさっていますよね。つい最近ですと、滋賀のほうで。

堀: そうですね。先週末(10月18~19日)、滋賀県大津市で、「G1関西」というカンファレンスを開催しました。下村博文文科大臣を招き、石山寺の本堂で、日本の未来、関西の未来を語ってきました。

小谷: きっかけは何だったんですか?

堀: ダボス会議に10年以上前から参加していて、日本版ダボス会議を作りたいと考えました。ダボス会議は、インドと中国には年次総会があるんですが、日本にはないんですね。そこで、ダボス会議を主催しているクラウス・シュワブさんにお願いして、「なぜ、中国・インドにあって、日本にないのか。日本に作ってほしい」と言ったら、いろんな理由があってできない、という話があって。「お前、やらないか」と言われて、それで始めたのが「G1サミット」という会合です。

小谷: 私も行こうと思いつつ、行けなくてすみません。では、まず、堀さんのプロフィールを水原さんからご紹介します。

水原: はい、お伝えします。堀義人さんは1962年、茨城県生まれ。京都大学工学部を卒業後、住友商事に入社。米国、ハーバード大学経営大学院でMBAを取得した後、住友商事を退社し、株式会社グロービスを設立しました。99年には、今のグロービス・キャピタル・パートナーズを設立。2006年にはグロービス経営大学院を創設し、学長に就任しています。

小谷: グロービス経営大学院を創設されてからは8年経ってますが、会社そのものはもっとその前に、設立されていますね。

堀: 22年前。私が29歳のときに創ったのがグロービスです。三軒茶屋のアパートを使って、渋谷の道玄坂の貸教室でたった1人で始めたのがグロービスです。

小谷: その頃からもう大学院のようなことを、単科なんでしょうかね、教えてらっしゃるような、そういうカリキュラムあったわけですか。

堀: 私はハーバードに留学をして、実は新浪(剛史)さんが同期なんですね。

小谷: はい(笑)。

堀: 1つ上にDeNAの南場智子さんがいて、2つ下に楽天の三木谷(浩司)さんがいて、そういう環境で学んでいくうちに、これはすごいと思ったんですね。この環境をぜひとも多くの方に提供したいと思って、日本でハーバードを超える大学院を創ろうと思ったのがグロービスです。ただ、やろうと思ってもお金はないですし仕事もないので、まずは小さな貸教室を使って立ち上げて始まったのが22年前です。

小谷: なるほど。今では、それが大きく育って、こちら日経新聞などが実施しました2014年の調査、ビジネスパーソンが通ってみたい国内のMBAランキングなんですが、これ東と西に分かれてますが、グロービスは東日本では2位、そして西日本では3位に入っています。なぜここまで急速に伸びたというふうにお考えですか。

堀: 2つ理由があると思いまして、1つが「アフターファイブのビジネススクール」と当初言ってましたが、通いやすいところにキャンパスを創って、要は都心のど真ん中に、夜間と土日に学べる環境を創ったというのが1つ目。2つ目がサービス保証というものを導入して、受講して不満があった場合には全額受講料を返済することにしました。受講生から声を聞いて、常に改善しながら良いものを作ってきたというのが大きな理由だと思っています。

小谷: 不満って、例えばどういった不満があったんですか。

堀: 例えば、講師が熱心じゃないってことがあったかもしれませんし、カリキュラム内容がちょっと期待と違うってこともあったかもしれません。そういう場合に受講料を返済して、「ぜひとも教えてください、何が悪かったんでしょうか」ということを聞いて、常に良いものを作っていく努力をしてきました。

山川: そのグロービスが今月からですか、新たな進化形というか、オンラインで授業を行って、最終的にMBAを取得できるという、そういうカリキュラムを作られたってことなんで、これ、ちょっと知りたいなと思うんですけど。

堀: 東京、大阪、名古屋、仙台、福岡とキャンパスを作ってきたんですが、まだ北海道にはないし、沖縄にも、北陸、中国、四国にもない、と。そういう地域の方々、あるいは世界各国に居住しておられる方々で「MBAをしっかり学びたい」と思っている方々にも提供できていない。ずっとオンラインによる教育の機会を模索してきたのですが、テクノロジーの進化を見ていくうちに、これはできるなと考えて、4月から私自身が授業をオンラインで教えて、これはいけると判断をして前に進めました。現在単科生として受講生を集め、2015年4月からオンラインのMBA学位を発行する本科を開始することになりました。

山川: 2014年4月から、ご本人が実験的にやって、これは大丈夫だということを確かめられたんですか。

堀: 一番最初の講師を私が買って出ました。講師として教えてみたら、逆にオンラインのほうが、学びや気づきが多いと思ったので、前へ進めることにしました。

小谷: それはどういう気づきだったんですか。

堀: 例えば、「チャット機能」や「挙手機能」というものがあって、リアルと比べてみても、授業での発言機会は多いくらいですし、講師と学生の双方向のやり取りが高密度で行えます。やり方によっては、オンラインでも学びを深くできるということを感じました。

小谷: じゃあ、その風景を取材してますので、映像をまずはご覧いただきましょうか。どうぞ。

【オンライン授業取材VTRの放映、約20秒】

小谷: 今のお話しの中身をもう少し噛み砕いて言っていただくとどういうことでしょう(笑)。

堀: 今、「質問が来ました」っていうのは、チャットで来ているんですね。声で質問が来ているわけではなくて、パソコン画面の右側にあるチャット機能の中で、その分からないことに関して授業中に各地にいる生徒が書き込めるのですね。

小谷: はい。

山川: これですか。

堀: そうです。講師側はチャット機能というものを見ることによって、誰からどういった質問があるかってことが分かり、その人を指したんですね。

小谷: これは1対1ではないんですね。複数と先生。

堀: この下にいるのが受講生の人たち。大体20名ぐらいがいて、発言した瞬間に(音声が認識されて)その人の顔が大画面に映し出されるんです。

小谷: 自動的に。

堀: 自動的に出ます。講師からの問いかけに対して発言したい人は、挙手ボタンを押します。

山川: あ、掌のアイコンがありますね。じゃ、この人は何か発言したいということなんだ。

堀: たくさん挙がっていますから、発言したい人が多いわけです。講師が指名して、受講生が発言し、議論を深めていきます。これがリアルタイムで行われていくわけです。今、海外ではムークス(MOOCs)という一方通行のレクチャー形式のオンライン教育が主流ですが、グロービスでやっているのはスポック(SPOCs)と言いまして、20人から30人の人たちがリアルタイムに、双方向に、学べる仕組みです。2014年10月期(10~12月)のオンライン・クラスでは、マレーシア、ベトナム、シンガポール、韓国、メキシコの海外5カ国から、国境と時差を超えて学んでいる方がいらっしゃいます。日本国内では14都道府県(注:北海道、青森、千葉、埼玉、東京、神奈川、静岡、愛知、富山、大阪、岡山、山口、香川、沖縄)から参加しています。こういうシステムがあれば、例えば産休中、育休中の方々も自宅で居ながらにして学べるようになります。

小谷: 1人の講師が何人くらいの生徒を受け持つんですかね。

堀: 大体30名くらいまでできるだろうという感触は持っています。リアルなクラスだと40名くらいです。リアルのクラスの人数を超えることは考えていません。

山川: 海外駐在とか、出張とかが入ってもこれだったら参加はできますよね。

堀: そうですね。これは自宅からでも参加できるし、ホテルからでも参加できるし、あるいは場合によっては空港からでも参加できます。

山川: 何やってんだろうって(笑)。

小谷: (笑)。

堀: ネット環境さえあればどこでも学ぶことができます。学びをより多くの方に提供できる機会を増やしたと考えています。

小谷: 講師は生徒の皆さんをどう評価するんですか。最終的には。

堀: これはリアルと同じです。発言内容が半分。半分がレポートです。余談ですが、クラスが終わった後に懇親会をやります。リアルのクラスではお酒を飲みに行ったりするわけですが、オンラインでは画面を見ながら「乾杯」って(笑)。

山川: 画面上で懇親会!

小谷: オンラインと言えども、1回か2回はリアルで教室に集まってというのはあるのでしょうか。

堀: 各地に散らばっていますから、オンラインだけでMBAが取れるようにしています。

山川: 先生とリアルには会わないままに、MBAを取得するっていうこともあり得るぐらい徹底しているんですね。

堀: 実際受講していただくと分かるのですが、リアルよりも親近感がわくほどです。画面の真ん前にお互いの大きな顔が出てきて、多くのことを集中的に学ぶ環境ですから。

山川: 欧米のビジネススクールってディベートを重視するじゃないですか。これは実際会ってない状態で、いわゆる交渉力とかディベート力って上がるものですか。

堀: 30人ぐらいで全体のディスカッションもあります。ただ、発言できるのは30分の1なので、これとは別にグループディスカッションという機能を用意しています。4人に分かれてロールプレイやディベートをする、ある論点に関して賛成反対に分かれて主張を固めるというようなことができる少人数制のグループディスカッション機能があるのです。全体で議論した上で、グループに分かれてディスカッションし、各グループでまとめた結論を、チャット機能を使って発表してもらう。Aグループ、Bグループ、Cグループと出てきた中で、講師が指名したグループの人に話してもらう。ディベートの結果、何を学びましたか、ディスカッションを通して新たな気付きがありましたかということを全員で共有して、学びを深めていきます。

小谷: ディベート力もつくんですか。

堀: つきます。常に発言が求められます。発言の機会はリアルとオンラインでほとんど変わらない。

小谷: グロービスで行われている通常の授業とオンラインの授業の大きな違いは何でしょうか。

堀: 一番大きな違いはどこでも学べるということです。チャット機能も独特です。あと、クラスが終わった後の懇親会が…(笑)。

小谷: それもオンラインで(笑)。

堀: かなりの部分で、オンラインとリアルにおける学びが近づいてきたというのが、実際に取り組んでみた印象です。

小谷: なるほど。グロービスのオンラインと通常の授業も含めて、ライバル校と違う点は何でしょうか。

堀: 一番大きな違いは、グロービスは実践的な教育を目指しているということです。他の大学の場合には学者の先生が教えているケースが多いのですが、グロービスの講師は実践、実務家経験のある方々ばかりです。経営大学院というのは専門職大学院と言います。英語ではプロフェッショナルスクールです。経営学を学問として教えるのではなく、経営者を育成することが目的です。ベンチャーを教えるには起業経験がある講師の方、ファイナンスを教えるには投資銀行の経験者、経営戦略を教えるにはコンサルティング会社出身者とかですね。そういった実務家が教えることによって、リアルに使える経験値と理論を組み合わせる。ケースメソッドで議論しながら徹底的に経営者、リーダーを育成していく。そういうふうに考えているところが大きな違いだと思っています。

山川: 受講者の方はどのくらいの人数がいらっしゃって、増減はどういう状況なんですか。

堀: 大学院になったのは2006年で、その時に60名の定員でした。来年(2015年)で10年目を迎えるのですが、10年目で10倍の600人になります。1学年600人というのはかなりの規模感になっています。ハーバード・ビジネス・スクールが世界で1番を大きくて大体900人ぐらいというのを考えても、600人というのはかなりの規模だと思います。

山川: オンラインも使うようになって、さらにどのぐらいを目指してらっしゃるんですか。

堀: 年間60名ずつ増えていけばとても良いと思っています。日本語MBAとは別に、英語MBAもあります。日本語MBAと同様に働きながら夜間・週末に学べるパートタイムと、通算で世界数十カ国からの留学生が学ぶフルタイム(全日制)の英語MBAがあります。これらにオンラインMBAを加えることで、高いクオリティーを維持しながら、本当に良いリーダーを育成して、日本経済の発展に寄与したいと考えています。

山川: 企業派遣の人が多いんですか。それとも個人で来られている人が多いんですか。

堀: 大学院は95%が個人です。

山川: あ、そうなんだ。

堀: 2年間で合計学費が約280万円するのですが、皆さん個人でお金を払って、仕事をしながら、夜間・土日を使って学びに来ているので、ものすごく勉強意欲が旺盛で、向上心が高い。将来のリーダーが集まっていると言えると思っています。

小谷: ここに入る条件として社会人経験を3年以上と伺ったんですけれども、面接をするんですか。どういった方を入れようとお考えになるんですか。

堀: 過去においてリーダーシップを実際に発揮したことがある方、自分の向上心、自分がどういう志をもっているのか、何をしたいと思っているのかということが明確に伝わってくる方。やる気があって、能力が高くて、そして性格が良い人。経営者というのは性格とか人間性が重要になってきますので、性格と能力、そして志、この3つを見て、良い方にに入っていただくようにしています。

小谷: はい。ではコマーシャルの後は堀さんのもう1つのお顔でいらっしゃる、ベンチャーキャピタリスト、ベンチャー投資家のお立場からのお話しを伺います。

【コマーシャル】

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小谷: 今日はグロービス経営大学院の学長で、グロービス・キャピタル・パートナーズの代表パートナーを務めておられます堀義人さんにお話しを伺っています。早速ですが、こちらを皆さんにご覧いただきたいと思います。グロービス・キャピタル・パートナーズが出資、投資している企業の一部です。カタカナが多いんですけども(笑)、皆さんが多分よくご存じなのは、例えばグリー、オイシックス、ライフネット生命保険などだと思うんですね。番組にも社長がご出演くださったランサーズ、カヤックですとか。来週はアイスタイルの社長がご出演くださるということです。ブイキューブも、よく聞きますよね。こういった会社に投資をなさっているということなんですが、どこを見て投資なさるんですか。

堀: これが難しいんですね(笑)。

小谷: 難しい(笑)。

堀: 基本的にその人を見て。

小谷: 社長を。

堀: 声を聞いて、考えを聞いて、質問をして、どこまでよく考えていて、描いているビジョンが実現できそうかどうか、ということを、僕らの中で納得できれば投資します。納得できない場合には投資しない。曖昧な表現で恐縮です。グロービスは18年間ベンチャーキャピタルとして投資をしてきましたが、当初はマーケットとかプロダクト、技術などを分析していたんですね。一方に人の要素があって、リーダーとか、起業家とか、経営チームの要素があって、人の要素ってなかなか分析が難しい。ところが、分析できるものを中心に調べて投資をしていたんですが、間違いが多かったんです。ですから、最近はほとんど人で決めています。人を見て、この人に賭けるかどうかっていう直感で決める。その直感を磨いた人たちが見た上で判断をしていく。それでもまだ失敗します。簡単じゃないですね。

小谷: 投資総額は大きいですよね。

堀: 合計で500億円ぐらいのファンドを運用しています。

山川: その価値がどれくらいになってるイメージなんですか。

堀: イグジットしなければ確定しないのですが、案件によっては1億円の投資が100億円になるような場合もありますし、5億の投資がゼロになる場合もあります。総和としては大体2倍から3倍。1号ファンドは5億円投資したものが8倍になりました。状況によって違いますが、最近は非常に良い会社への投資ができるようになってきて、グロービスのマーケットにおけるポジションが高まってきたことによって、多くの良い起業家からまずグロービスに声をかけていただいて、投資をする機会を得ているということが多くなってきました。

小谷: なるほど。

山川: 最近成功している起業家の傾向というか、特徴は何かありますか。

堀: 第1に、どんどん若返っています。最近では10代の起業家も登場しています。弊社はまだ10代に投資はしていないのですが…。なぜ若返っているかというと、リーンスタートアップという手法が広まって、当初お金があんまりいらないんですね。フリーソフトウェアなどを組み合わせながら作っていく。マーク・ザッカーバーグがフェイスブックを作ったのもハーバード大学の寮で作ったという映画もありましたように意外と簡単にできてしまう。若年層化し、リーンスタートアップしているというのが1つ目。

山川: リーンスタートアップっていうのは小さいところから始めて、徐々に修正しながら大きくしていくというような、そういう意味ですよね。

堀: そういうことです。もう1つのキーワードがメガです。今、アメリカにIPO(新規株式公開)前に参入している投資先企業が2つありますスマートニュースとメルカリです。この2社はIPO前に、30億円単位のお金を集めました。まだそれほど売り上げを上げていないのにです。日本でかなり高いマーケットシェアを得た段階、創業2~3年目でアメリカに参入しました。リーンスタートアップでありながらも大量のお金を集めて、メガに、グローバルに進んでいくということが起こっているのが2つ目の特徴です。

山川: 資金が集めやすくなってるってことですか。

堀: そうです。アベノミクスの影響もあって、産業革新機構であったり、政府系のお金が流れてきています。そして、3つ目がシリアルアントレプレナーです。起業して成功した人が売却したりした後に、再び起業するということを2回、3回と繰り返すケースが出てきています。

山川: シリコンバレーでよく聞くようなケースが、日本でも起こりつつあると。

堀: 日本のベンチャーはまだまだと言う人がいるんですが、18年間投資をしてきた私からすると、かなり良い線に来ています。スマートニュースやメルカリのように、IPO前にアメリカに参入して、アメリカで勝てそうな日本のベンチャーが出てきたわけです。これが勝てるようになってくると日本のベンチャーの生態系は相当強くなってくると思います。非常にわくわくしながら投資に励んでおります。

小谷: 堀さんはそういった人物をフォローアップしていって、積極的に出資なさるんですか。それとも、よくベンチャーキャピタリストの方で、向こうから出資してくださいって場合にはお断りするっていう方もいらっしゃるんですよね。そういうパターンでいらっしゃいますか。

堀: 類は友を呼ぶっていうことは言えるんです。ネットワークの中に良い人が集まっているんですね。偏在しているとも言えると思います。良いネットワークの中にいると良い人が集まってきて、良い人や良い案件を紹介してもらえる。では、1億円投資しようか。いや、5億、10億投資しようかと、決めていくということをやっています。

山川: こういう人は絶対失敗するっていう傾向はありますか。

堀: まあ、性格が悪い人ですね。

小谷: (笑)性格悪い人。

山川: 性格悪い人(笑)。

堀: 性格が悪い人は大体失敗します。お金が目当てで始める人も大概失敗しますね。

山川: そこに何か社会性みたいなものがないと。

堀: それがない人はダメです。あとはネガティブな人ですね。常にネガティブ志向で、何をしてもダメだと言っている人は大概失敗します。やっぱりポジティブで、自分が持っている何かを使って社会を変えたいとか、世界を変えたいんだっていう願望を持っている人です。そして、性格が良くないと、多くの人を集めることができない。そういった人望を磨いていく人は成功します。高い願望、強い向上心を持った人は成功する可能性が高いと思います。

山川: 目標設定が高い人。

堀: はい。

山川: なるほど。

小谷: そういった人材をネガティブからポジティブに変えて、出資するってことはありますか。

堀: ネガティブな人を変えるのは、なかなか難しいので。

山川: (笑)

小谷: それは難しい(笑)。

堀: もともとポジティブな人に対して投資したいと思っています。

小谷: 人ですね。本当に。

山川: 最後に、ベンチャーが増えていくための政府の役割としては何がありますか。

堀: 茂木敏充・経済産業大臣(第2次安倍内閣)の私的懇談会「ベンチャー有識者会議」に委員として参加させていただき、4つ申し上げました。1つ目は意識。日本ベンチャー大賞に内閣総理大臣賞が設けられました。ベンチャーが重要だということを総理大臣が直々におっしゃことに大きな意味があります。2つ目が人。人材育成だと思っています。起業家を育成していくこと。3つ目が金。金が流れる形を作っていくこと。4つ目は大企業や政府とベンチャーとの関わりだと思っています。非常に良い環境になってきています。私はアベノミクス3本目の矢の根幹はベンチャーであり、人材育成だと思っていますので、この部分さえしっかやれば日本はさらに成長していくに違いありません。

山川: 人材と起業家とベンチャーと。
小谷: だって今の日本を支えてきた大企業だって、初めはベンチャーだったんですものね。

堀: そうですね。

小谷: 本当に楽しみです。今日はどうもありがとうございました。

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