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政治討論TVにうんざりしているあなたへ

投稿日:2014/06/06更新日:2019/09/20

あなたの国の政治討論番組はどのようなものだろうか。

日本の政治討論番組は、興奮のあまり互いに暴言をぶつけ合う人々であふれている。後ろ向きな批判に終始し、建設的な提案はほとんど行われない。

テレビ・ジャーナリストたちは実のところ、このような後ろ向きな議論を好んでいる。そして、毎年新たな総理大臣を「引きずり降ろす」のを心から喜んでいる。その気持ちが理解できないわけではない。そのような強大な力を持っていれば、前向きな議論を促すことなどに興味は持たないだろう。

また、テレビ・ジャーナリストたちは、番組にエンターテインメント性を持たせなければならない。良い視聴率を取らなければならないというプレッシャーにさらされている。そこで一番手っ取り早いのは、過熱した怒鳴り合いをさせることなのだ。

そうするうちに政治討論のレベルは下がり、国の状態は悪化する。

この状況に僕はうんざりしている。

僕は起業家だ。起業家という人種は、否定的な人々や後ろ向きな態度をあまり好まない。「なるほど、何が問題なのかは理解した」と、僕たちは考える。「それでは、解決策はどこにあるのか? どのようなアクションを取るべきなのか?」と問う。

僕たち起業家は常に、何ができないかではなく、何ができるのかについて考えているのだ。

だから僕は、政治番組の状況をどうにかしようと決意した。

僕は、新しいタイプの討論番組の企画を立て、それを放送するテレビ局を見つけ、スポンサーを説得して後ろ盾を得た。番組のメイン・キャスターは僕自身が務め、ゲストも僕が選んでいる。
この番組「ニッポン未来会議」は、日曜日に放送されている。ここ日本で日曜日と言えば、米国と同様、伝統的に政治討論番組が放送される曜日である。

僕たちは次のような原則を設定している。

3つの基本ルール
• 批判よりも提案を!(批判するのは簡単だが、批判からは何も生まれない。僕たちが求めているのは建設的で、行動につながる提案だけである)
• 思想から行動へ!(ゲストは自分の提案を実行に移さなければならない。政治家は法改正、学者は世論形成などを目指す)
• リーダーとしての自覚を!(ゲスト・視聴者とも、各自の行動によって変化が起こる可能性があるという事実を受け入れるべきである)

ゲストの構成が社会全体の縮図となるようにする
• 多様なゲスト(政治家、学者、実業家、NPO代表)を迎えれば、古くからの問題に新たな視点がもたらされる可能性がある。
• さまざまなメンバーによってさまざまな視点を提示することで、オーディエンスの共感と参加を引き出す。
• 若いゲスト(50歳未満で、ほとんどは20代と30代)は変化に対してよりオープンであり、若い視聴者を引き付ける。

明快で焦点の定まった番組構成を採用する
• 毎週1つのテーマだけを取り上げる。
• 毎週のテーマは、わかりやすく3つのサブテーマに分割する。
• ゲストは専門家4人、司会進行役は2人。2人のメイン・ゲストが7分間ずつTED風にプレゼンテーションを行う。その後、プレゼンテーションの内容に対して2人のゲスト・コメンテーターが意見を述べる。次に、全員で議論する。最後に、会場のオーディエンスを交えた質疑応答を行う。

番組は現在、全13回のほぼ半分を終えたところだ。前回までは、職場における女性、農業改革、外交政策、国債といった重大なテーマに対し、これまでにない生き生きとした方法で取り組んできた(と思いたい)。

反響は上々だ。「こんな番組は見たことない」「自分も何かしたくなる」といった感想がツイートされている。

僕は毎週、番組の最後にカメラを指差し、「日本の未来を決めるのは、あなたたちだ」と視聴者に向かって呼びかけている。だから、そのような感想はまさに僕が望んでいたものだ。

あなたはどうだろうか。あなたの国の政治討論番組の質はどのようなものだろうか。討論番組の構成を変えることができるとしたら、あなたならどう変えるだろうか。
あなたの意見をぜひ聞かせてほしい。もちろん、建設的な意見に限らせてもらう。

この記事は、2013年11月11日にLinkedInに寄稿した英文を和訳したものです。

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